「いつも同じ事を繰り返して嫌な気持ちにさせてごめん。俺が直さないとね」

一緒に恋愛リアリティショーを観たあと彼が言う。


家探しをしている彼。

私の使っている沿線から遠くの家も視野に入れていると話して、私が不便になるなとぼやいたことが気になったらしい。


いつも自分都合で物事をすすめてるね。悪かった。反省したと言う。




彼の家だから好きにすればいいと思っていたので、驚きの言葉。

恋愛リアリティショーを一緒に観るのもいいものだと感じる。


私らの年齢になると自我がかなり確立されているけど、それでも相手のために変わろうとするのって、相手を手放したくないということだね。

伝えると、そうだねと言い

暫く家探しサイトをぼんやり眺める彼。

君の沿線の近くを探そうと思うと呟く。


彼の家探し、どうなることか。