施設に到着すると
父は面会を知らされていたようで
玄関で待っていました
玄関のガラス越しで
私に
手をあげて合図
そして
お前の足は大丈夫か
と言わんばかりに
お前
足
と
私と私の足を指差してます
私は
大丈夫だよ
という意味で
と合図
父はうなずいてくれました
看護師さんからの
連絡通り
ひげがかなり伸びていました
私が足を怪我した事を
覚えていて
にこやかな父に
ホッと安堵・・・・・・
でも
ホッとしたのもつかの間・・・・
父も私も苦手な
パートのケアマネさんが・・・
色々ストレス溜まってるみたいなので
話をきいてあげてくださいね
と
私に
●●さん
娘さんに
たくさん話を聞いてもらってね
私達は
な〜〜にも聞こえないから
と、父に言いながら
父を施設の外まで連れてくてくれました
今だ面会は施設の外のベンチのみです。
そして、私はフェイスシールドを装着します
苦手なケアマネさんが
父の耳元で
そんなことを大きな声で言うもんだから
途端に父はご機嫌斜めに
二人きりになって
開口一番・・・・
あ〜〜嫌だっ
やっぱり
機嫌が悪い・・・・・
あ〜嫌だっ
もぉ〜嫌だっ
ここは嫌だっ
とストレス発散する父。
吐き出して
ちょっと落ち着いたのか
私の前に手を差し出し・・・・
また小さいやつかぁ・・・
俺はもっと大きなのが
食べたいんだよ
こんな小さいのはうまくないっ
と文句を言う父に
ちょっとイラっ
文句を言いながらも
美味しそうに食べて
コーヒーも飲んでいます
私より
あんぱんが来たことが
嬉しいんだよね
というと
そうだとも
違うとも言わずに
ニヤける父。
1つ食べ終わると
手を出してきておかわり
3個目食べたところで
もう終わり
食べ過ぎは良くないからね
と言っても
大丈夫だから
と言って
4個目を渡してしまいました
美味しそうに
食べてるけど
今の父は
満腹感、食べ過ぎとか感じないみたいなので
4個はまずかったなぁと反省。
にこやかに
嬉しそうに食べてる父をみて
これで気持ちが紛れるなら
いいのかなぁ
とも・・・・・
父はあんぱんを食べながら
施設、入居者などの
不平不満を話します。
ここを逃げ出すよ
母ちゃんのところに
勝手に一人で帰るよ
一人じゃ無理だよね
なんて
否定しても理解できないし
否定すると余計に話が複雑になるので
ふうん・・・
一人で帰るんだぁ・・・
と父の話を
オウム返し・・・・
言いたいことを話して
あんぱんを食べて
ちょっとは
父はストレス発散したかなぁ
私は
父の機嫌の悪さ
愚痴を聞いて
ちょっと心が疲れてしまいました