新潟県柏崎市にある阿部酒造さんの「あべ 定番純米」。
お値段税抜2,950円。
初めて訪れた隣町の酒屋さんで購入。
新しい酒屋さんには、新しい日本酒との出会いがあります。
この1本も、よく行く地元の酒屋さんでも、練馬の日本酒フォースの強い酒屋さんでも見た事がありません。
最初のシュワ感が印象的なお酒。
炭酸ではないのですが、シュワっと。
そしてお味は強すぎない、旨味寄りの酸味がフワッときます。
余韻は長くなく、最初のインパクトが雪の結晶のように静かに消えてゆく感じは、他のお酒にはないなぁと思います。
「あべ」という銘柄の定番との事ですが、これが定番だったら、他のお酒はどんなに個性的なんだろう?と思います。
酒の肴は、ふきの煮物。
春になると、近所のスーパーにも山菜類が並びます。
ふきの下処理は面倒ですが、素朴な醤油煮の「春よねぇ」感は、他には変え難いものがあります。
爪の間をふきのあくで黒くしてまでも、スジをとりのぞく手間をかける価値あり。
爪の匂いを嗅ぐと、煮物以上にふきの匂いがぷんぷんして「春よねぇ」となるのです。