石川県の吉田酒造さんの「手取川 秋純米ひやおろし辛口」です。

税抜2,800円。

この純米辛口シリーズは四季ごとに年4回発売している季節限定酒との事。

この秋酒、味が本当ユニーク。

昨日、口開けした時は、酸味がかなり強くて、随分個性的な酒だなぁ、と思ったのですが1日おいて飲むと、あれ?全然違う。。

まろやかになって、香りは少しおさまっていますが、旨みが前に出てきました。

口開けのとんがった感じも好きだったのですが、これはこれで美味しい。

 

実は、私は手取川の定番の酒があまり好きではないので、ひやおろしの購入を迷ったのですが、この秋酒は他の酒蔵にはない個性がでていて、美味しいです。

 

吉田酒造さんのWebサイトを見たら、150年記念の動画がアップされていました。

ドキュメンタリーで酒造りをされている姿をたんたんと撮影しただけなのですが、もうその姿、所作が「神事」そのもの。

働く人の飾り気のない素朴な表情など、とても良い動画でした。

火事で全焼した酒蔵を立て直し「無借金経営を」と言う6代目社長がとつとつと語る言葉にも重みがありました。

こういうところでつくられている酒が旨くない訳はないだろうな、と思います。

 

酒の肴は、近所のまっとうなお豆腐屋さんで買ったおからを、お出汁でふっくら炊いた卯の花です。