この実験的な日本酒は、山形の加藤嘉八郎酒造さんが醸す「大山 Quest4-Ohyama(クエストフォーオオヤマ)T-01-Merrow&Sharpness 生詰 」です。名前、長っ!
税抜3,000円
ツッコミどころ満載のこの酒、慌てずに先生と一緒にひとつひとつ、整理してゆきましょう。
①ラベル。
ショーケースで見た時に、酒蔵の何の酒だか、相当不明。
西荻の呑兵衛の聖地「三ツ矢酒店」さんが手書きの説明書きで「旨口!」とアピールしてなかったら、スルーしていました。
そこまでこだわったラベルですが、オシャレか、オシャレじゃないかっていったら、後者。これは主観にもよりますが、残念!
②酒の名前
ググってみたところ、下のような説明書きが。。。
『自由な発想のもとに探求(Quest)しながら、現時点ではまだ定まっておりませんが、いずれの完成形酒質への誕生へ昇華、進化させますための過程としての試験醸造酒こそが今回の 『Quest4-Ohyama(クエストフォーオオヤマ)』となります。』
むむむ。新しい味を生み出そうとするその心意気や良し!でも名前がなぁ。
「メロウ&シャープネス」って、あなた、一昔前のR&Bのジャケに必ず書いてあった文言ですよ。
そのうち「スロウ&ジャージー」「グルーブ&スィート」な日本酒とか、現れそうです。
で、肝心の味のお味。
以前、この酒蔵の夏のにごりが「好き系」のお酒だったのですが、ここの酒蔵の特徴なのかもしれませんが、爽やかなフルーティな香りがして、これまた「好き系」です。
かといって甘くない。
今日のお酒は、加藤嘉八郎酒造さんが試行錯誤しながら4つの異なるお酒を実験的に出しているシリーズの第四弾!との事ですが、最終型をうたうだけあって、バランス抜群。
個人的には酸味が、言うほど強くないのが好きです。
ラベルとか名前とか、いろんなつっこみどころを凌駕する旨さとコスパ。
酒の肴はナスの含め煮。少し甘めにこっくりと煮て、自家製の青紫蘇と頂きます。
ナスは熱いままでも、冷やしても両方美味しい。夏の定番の酒のアテです。