『二次創作』と謳うことについて(くだらない独り言) | 梅花艶艶━ばいかえんえん━

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『艶が~る』を元に、己の妄想昇華のための捏造話を創造する日々。
土方副長を好きすぎて写真をなかなか正視できません(キモっ)
艶がはサ終しましたが、私の中では永遠です。
R-18小説多し、閲覧注意です。




※以下は別に誰かに向かって書いているわけではありません。独り言というか戯言です。
なのでコメントは閉じておきます。






艶が~るなり薄桜鬼なりの二次創作と銘打っておきながら、読んでみると「え?もうこれオリジナルって言った方が早いんじゃない?」と思ってしまう作品。

いや、面白いんですよ。上手い人は寧ろそういったものを書いてるし、書けるんだなあとしみじみ思います。
もういっそ『二次』って取っ払って普通に『歴史小説』『恋愛小説』ってオリジナルで勝負したらいいのにと思うくらいです。

そういえば、そういうオリジナル寄りの二次作品を書いていらっしゃる作家さんは大概、原作に不満たらたらなんですよね。
まぁだからこそ原作とは設定が異なった、オリジナルなお話になっちゃうんでしょうが。


でもね、その原作に対する不満やら、史実と違う云々という突っ込みを、既に原作に対する愛情がないんじゃないかと思えてしまう書き様で記事にされているのを目にしてしまうと、未だに原作のいちファンを自認する人間にはちょっと辛いです。
うん、確かにゲーム自体に今やオワコンな雰囲気漂ってるし、史実を知ったうえでシナリオを改めて読むと突っ込みどころもあるさ。主人公のキャラ設定にも、キャラデザ及びスチルを描いてる(筈の)絵師さんにも言いたいことは出てくるさ。個人の好みもあるさ。


でもね?そのゲームをプレイして二次創作をしようと思ったわけでしょ?
今じゃ二次作家としてやってる方でも、そのゲームがなかったら日本史や幕末や新選組やら倒幕運動やらに興味も知識も持たなかったって人、多いんじゃないですか?


最低でも、そのゲームに対する愛情、敬意、謝意を持って創作するべきだと思うんですよ。
あくまでも、そのゲームの『二次創作』だという括りで自らの作品を発表するのならば。

キャラクターと世界観を原作に借りて(というかキャラクターの名前くらいしか借りてない気がするものが多いですが)、つまりオリジナルの創作をする際に頭を悩ませる『ストーリー、キャラクター、世界観という三要素』のうちの二つを、原作という既存の作品に依拠して書いておきながら、その原作をとにかく糞味噌に貶し、二次創作と呼ぶにはどうなんだろう……な作品を発表している。
それなのに『○○の二次小説書いてます!』と公式や大人組のぐるっぽで宣伝したり、サーチランキングに登録したりしている。そこで宣伝したら読者が集まりやすいからですかね?
「『原作』のxさん(=キャラ名)は、私の理想とするxさんじゃない!」とおっしゃいますが、その原作ゲームを知る前にあなたはそのキャラクターについて史実面からどれだけの知識があったのか。
そのキャラクターを好きになったきっかけは、何だかんだでその原作ゲームが最初なんでしょ?

なのに、自分の作品ageのためかは知りませんが原作ゲームを貶してsageまくるなんて、最早あなたは原作キライになってるんじゃない?って感じるんですけどね。
なのに何でその『気に食わない原作』の二次小説だとご自分の作品を主張し、原作のファンが集まって当然の場所で作品を宣伝するのか。


発表している作品の中でキャラ崩壊してるとか、ifストーリーを捏造しまくりだとか、主人公の年齢や立場や性格を捏造してるとか、この際それは措いておきます。そんなことが問題ってわけじゃないのでね。

要は、それまで幕末史やら尊皇攘夷やらの知識も人並みでしかなかった筈の、原作ゲームを通じて初めてそれらに興味を抱いたような人間が、ちょっと専門的な本をいくつか読んだからって上から目線で得意気に原作ゲーム及び原作沿いの作品を発表している他の二次作家や絵師を貶しまくるのは、たとえその人がどんなに面白くて上手な作品を発表していようとも、正直見てて気持ちのいいものじゃないってことです。
それだけ言うのなら、『○○二次小説』と冠せず、ネット上で原作ファンが集まるところで自分のブログやサイトを宣伝しないいならいい。

本当に面白くて実力があるのなら、歴史小説好きや恋愛小説・官能小説が好きな人たちに受け入れられて支持され、読者も集まる筈ですよ。
それだけ不満のある原作の二次じゃなくオリジナル作品ってことで、『○○の二次小説です☆』ってわざわざ銘打たなくてもね。
原作ゲームの威を借りて創作/発表しているのに、それを忘れているような『二次』作家は、原作ゲームのいちファンとして哀しく思います。