数日に1話のペースでしか進めていなかった本編でしたが(前回の古高ルート攻略時もそうだったな…)、
やっぱりクライマックスの10話以降はグッと面白さが増しますね!
つい金平糖かじって(前回の古高ルート攻略時も…以下略)一気にラストまで読んでしまいました(^_^;)
そして…実行しました、特別アイテムの三味線を持っての鏡エンド攻略!!
読んでみての感想は、
『三味線を持っていればこそ、このラストへ繋がるんだ!』
の一言。
いや…『やっぱり史実に即して書かれた話は重みがあるなぁ』とか
『高杉さんらしいなぁ(いろいろと)』とかも思ったんですが、とにかく、三味線を持つことによって、つまり第10話の特別シナリオを読むことによってやっと、この高杉ルート中の伏線が生きるといいますか…
むしろ、特別アイテムがないと分からないままの事柄があるってどうなんだろう、とも思いましたが!!
そして、私はまだ高杉ルートの月エンドを読んでいない(ネタバレであらすじは知ってますが)ので、月エンドを実際に読んだらまた違う感想になるかもしれないのですが…
何となく、三味線を持っての鏡エンドというのが、この高杉ルートにおけるトゥルーエンドなのではないかと思いました。
でもイコール、ハッピーエンド☆というわけではないです。やっぱり鏡エンドですから(泣)
以下ストーリーの核心にふれます。
未攻略でネタバレはイヤン><という方はここまでで!!
まず、三味線が高杉ルートにおいてどういう意味をもつのかについて。
私見です。
三味線は勿論『高杉晋作』の象徴というか、彼の必須アイテムというか、そんなことは読めば分かるんですが、10話の特別シナリオを読んで分かること。
それは、物語の始めで高杉さんの言った「俺の野望」に繋がる品なのだということ。
高杉さんは主人公に対して「俺のささやかな野望を叶えてくれそうな女」と評します。
この「ささやかな野望」、特別シナリオでは一体どんな野望なのか本人が語ってくれるのですが、通常シナリオではその語りがないんですね。
えーと、完全にネタバレです。いいですか?
知りたくない、実際に読む時の楽しみにしたい方はここまで!!
「俺のささやかな野望」=「自らの死後、最高の芸妓に墓前で三味線を奏でてほしい」
…ということでした。
特別アイテムって、まずは月エンドを見るため(攻略相手と現代に戻るため)に必要なアイテムという認識でいましたが、こと高杉ルートにおいては、彼と死別する鏡エンドでこそ、なぜこの人の特別アイテムが三味線なのかが分かるような気がします。
主人公と一緒に現代に行く月エンドでは、三味線であることの意味が半減してそうな気がします。鏡エンドを読んでしまうと。
だって、現代に来た高杉さんは体が健康になって(何だかんだありつつ)主人公と幸せに暮らす…ってことだし、それじゃ「俺の野望」はどこいった、ってなるんじゃないですかねぇ。
二人ともそこそこ長生きして、現代でおばあさんになった主人公が、同じくおじいさんになって亡くなった高杉さんの墓前で三味線を弾くってのは、やっぱちょっと違いますよね…?
鏡エンドでこそ、高杉さんの野望は叶うんです☆
高杉さんの労咳がいよいよ周囲にも隠しきれなくなって、静養を余儀なくされた高杉さんとようやく穏やかな生活を送れるようになった主人公。
でもそれは同時に死別へのカウントダウンの開始でもあった…という最終話。
鏡エンドでは、とうとう主治医から「今日は大事に過ごして下さい…」と、彼の最期が今日明日ということを告げられます。
果たしてその夜、高杉さんは日中ずっとうとうととして意識がなかったのが不意に目覚め、主人公に別れの言葉を…
またその最期の言葉が高杉さんらしいというか、書いたライターさん上手すぎ!泣かせんなよちきしょー!!ってくらいの名台詞というか名シーンで。
死別エンドはこれで3人目(土方・古高・高杉)ですが、それぞれに最期のシーンは秀逸ですね!
…あ、死別エンドは沖田さん(花&水)もだった、鏡エンドじゃないからカウントしてなかった><
沖田さんの水エンドもほんとに涙したものでした…
だけど、死別でなく生き別れエンド(主人公突き放しエンドとでも言うべきか)の沖田・秋斉の鏡エンドは、急すぎる突き放しに呆然というか、「騙された…(それが相手の愛情ゆえというのは分かるけど!)」というのが正直な読後感で(^^;)
あ、慶喜さんと日本の夜明けのお二人の鏡エンドはまだ読んでないのでここではふれません(汗)
…おっと何だか話が逸れてしまってる!
高杉さんの鏡エンドについてでした。
えーっと、そうして主人公は高杉さんの最期を看取るわけです。
そしてしばらくの後、彼女は彼の最期の言葉と、ささやかな野望を叶えます。
「湿っぽいのは嫌だから、暇な奴だけでいいから墓前に呼び集めてみんなで酒でも飲んで賑やかに送ってくれ」
その言葉通り、龍馬さん&翔太くん、市ィ(山田市之丞)をはじめ故人を慕う大勢の長州のみんなとお墓の前で泣き笑いの宴会になり、主人公も高杉さんと精一杯過ごした日々に幸せを感じながら三味線を奏でる…
というところで終了。
ではなくて。
高杉さんと最後の日々を過ごした桜山で一人暮らしていた主人公の元に、龍馬さんの暗殺を防ぐことができず、彼の死を看取った翔太くんがカメラを持って訪れ、二人で現代に帰った、という後日譚でおしまいです。
正直、この後日譚は別になくてもよかったかも…蛇足ってやつか?と思わないでもないのですが、なきゃないで「主人公と翔太くんはその後どうしたのかな…」と疑問に思うだろうし、やっぱり一言あるべきだったのかな…うーーーん、って感じです。
でもそういう結末だと、現代に戻った主人公に幕末で過ごした記憶はあるのかどうかも気になりました。
沖田花・古高花&鏡では、主人公はタイムスリップしたことを覚えてないって設定でしたよね?
旦那様と別れて現代に戻っても、土方・秋斉の鏡では記憶がちゃんとあるようでしたが…
この高杉鏡ではどうなんでしょう?明らかにされていません。
さて、こうして鏡エンドの結末を見ると、10話での「墓前で三味線を弾いてほしい」という高杉さんの野望を知ることができなかったら、「湿っぽいのは嫌だって言われたのでその通りに墓前での宴会を催し、そこでの余興のひとつで主人公も三味線を弾いた」ってラストになってしまいます。
いや、それでも十分感動できると思います。
それくらい、この高杉鏡のシナリオは圧倒的な筆致で読む者の胸を打ちます。
でもねー、やっぱり「俺のささやかな(ささやかな、ってのがまた何だかもう!)野望」っていうのを知っていると、「あぁ!!」ってよりグッとくるんだと思います。
10話特別シナリオでの、二人のやり取りがこれまたすごく良いというのも勿論あるのですが。
以上これが、ライターさん自らがおすすめする『特別アイテムを装備したうえで読む鏡エンド』の内容です。
10話の特別シナリオを読めることによって、より結末に深みが感じられる、ということなんですね。
そうそう、今回高杉ルートを読んで、以前に読んだ古高ルート鏡エンドを思い出してちょっと気になったことが。
以下古高鏡エンドの物語の核心にふれますので注意!!
古高ルートでは、最終話で俊太郎さんを獄舎から救いだそうとする主人公に協力してくれる旦那様が各エンドで異なっていて、鏡エンドでは高杉さんが助けようとして力を貸してくれるんですが…
この禁門の変の時には、高杉さんは京にはいなかったんですね、高杉ルート(&史実)によると。
今回初めてその事実に気付きましたww
正直、なんかショックです(^^;)
いや確かに艶がは虚構(フィクション)だしファンタジーワールドなんだと常日頃自分に言い聞かせていますけど(!)…これは…
気付かないほうがよかったorz
以上、長々と高杉鏡エンドのプレイ感想でした☆