『俳遊の人・土方歳三』(こんな本買いましたの紹介) | 梅花艶艶━ばいかえんえん━

梅花艶艶━ばいかえんえん━

『艶が~る』を元に、己の妄想昇華のための捏造話を創造する日々。
土方副長を好きすぎて写真をなかなか正視できません(キモっ)
艶がはサ終しましたが、私の中では永遠です。
R-18小説多し、閲覧注意です。

届いた届いた~、

『俳遊の人・土方歳三 句と詩歌が語る新選組』
管 宗次 著、PHP新書 2004年刊


二学年差年子の一姫二太郎育児と恋愛ゲーム漬けな日々~3人目も希望中!-2012022513420000.jpg


なんかいろんなネタになってる、あの『豊玉発句集』を始めとする、土方さんの句や詩歌(漢詩や和歌も作ってたからね)を、国文学研究家の著者が、丁寧に読み解いてくれてます!

フィクション(小説とか)も勿論面白いんですが、専門的に(特に豊玉発句集の場合は国文学の専門的に)見たらどうなのかな?と思っていたので、読んですごくスッキリしました。

発句集の中で、気になってたというか、正直、ちょっ…土方さーん(´Д`)と思ってた、仮名遣いの間違いも、そっか…しょうがないね…と許せるように。

土方さん、文芸面も真面目に頑張ってたんですね…

てか、武士に『なる』って大変なんですね。
教養も大事だからね。


ま、これは新書で学術論文ではないから、著者の先生も専門的なこまかいとこは端折って、分かりやすく書いてらっしゃるんだろうなーとは思いますが、私の知りたかったことは結構解決できたので満足です。



※仮名遣いの間違い
→豊玉さんは句集で複数回「見へず」と書き間違っています。
(「見ゆ」は、ヤ行下二段活用だから、未然形は「見【え】ず」と書くのが正しい。)


※※土方さん作の漢詩
→七言絶句、一首。



あと、興味深かったのは、京都での新選組時代は、発句は詠んでなかった(詠めなかった)のではないかという指摘。

発句というのが、複数人で集まって詠む、『場の文学』であり、武士を目指す新選組周辺だと、相応しいのは漢詩や和歌を詠み合うことで、発句の句会は有り得ない=詠む機会はなかった、と。
つまり、発句はそもそも、一人で詠むものじゃない、武士が詠むようなものじゃないんだそうです。


えーーーーー
なんかショックーーーーー

真実は時に残酷(←大袈裟