ユニー株式会社では現在、約2.3万人の従業員から「どの商品がどのくらい値下げされた嬉しいのか」を投票してもらう企画が実施されています。投票結果によって選ばれた商品を含む最大300品目を、アピタやピアゴ、ユーストアの130店舗で2024年4月1日(月)から値下げするということです。なお、集計は店舗ごとに行うため、値下げの対象となるのは各店舗につき1商品です。

 

まずは、本企画開催の背景についてご紹介します。アピタ・ピアゴ・ユーストアの店舗では、多くの主婦がパートタイマー従業員として活躍しています。そんな地元の主婦の声に耳を傾けて、エリアごとに異なる「本当に値下げしてほしい」商品を選ぶことが、お客さんのニーズを実現させることにつながるのではないかという想いからこの企画を実施するに至ったようです。

 

つづいて、投票方法の詳細に見ていきましょう。投票の対象となるのは、自身の店舗で取り扱っている食品と日用品です。その中から、値下げして欲しいと思う商品を、希望価格を添えて一人3点ずつ投票します。次に、店舗ごとに投票で選ばれた商品を含む最大300品目について、独自の調査部門によって徹底的な競合調査が行われます。その調査結果に基づき、地域最安値を目指すということです。また、投票期間は、2月29日(木)~3月7日(木)までで、対象品目は定期的に更新するとしています。実際に値下げ対象となる商品は3月25日頃に決定し、4月1日より値下げが開始されます。

 

ここからは、ユニーで進められている値下げの背景を探っていきます。インフレや原材料高騰による値上げに歯止めがかからない状況において、安田隆夫氏が創業したPPIHグループの一員であるユニーは、品質・鮮度の面で一定の評価を得ています。その一方で、価格面ではお客さんの期待に応えきれていないのではないかという疑念があったようです。これまでも、毎週火曜日に開催している「火曜特売」で生鮮食品を中心にお手頃価格で提供したり、月に一度の「得トクセール」で対象商品約1,000品目を最大約30%オフにしたりと、幅広い商品を値下げする機会を設けて好評を得ていました。加えて、今回の価格総選挙を実施すれば、より地元でニーズの高い商品を把握できます。つまり、本当に地元のお客さんから求められている商品を値下げすることで、アピタ・ピアゴ・ユーストアを日頃から愛用しているお客さんへの還元が図られるのでしょう。自分の地元の店舗では、どの商品が値下げ対象商品となるのか予想するのも一つの楽しみ方と言えます。

 

 

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