前回のブログでは、企業に勤める意味としては「給与」や「福利厚生」だけでは人は集まらないということを紹介してきました。実際に、自分を例にとって考えてみると、いくら給与が良いからという理由で勤める企業を選定していないことに気がつきます。他の皆様にとってもこれは同様のことではないでしょうか。では、どういったことが企業には求められるのか。そういう意味でいうと働くモチベーションを提供してくれる企業が優秀なのではないかという判断になっています。今回のブログでは、このモチベーションを向上させるために、企業としてどの程度苦労をしているのかという点について話をしていきたいと思います。

 

『モチベーションの維持、向上にどれだけ企業が苦労しているかは、オートメーションが極限まで進んでいる自動車工場に例をみることができる。

ここでは流れ作業によるロボット化が進み、人間はいわば機械に使われている状態だが、仕事に創造性が薄く、単調さの度合いが極度に高いために、さまざまなモチベーションを高めるための工夫が凝らされている。チーム制を採用するのも、TQC(トータル・クォリティ・コントロール)活動を行うのも、さまざまな表彰制度があるのも、生産性向上のためというよりは、仕事にゲーム性を持ち込み、創造性を発揮できる場を提供する、という意味のほうが大きい。ラインそのものにゲーム性を持ち込むわけにはいかないので、その周辺でゲーム性を付加しているのだ。そうしないと、どうしてもモチベーションが保てないのである。』

 

仕事が単一的であればあるほど、仕事に対して面白みは欠落していくものだと私は思っています。いかに給与がよくてもライン作業のような工程を繰り返す毎日は頭脳労働をしているとは程遠く、そこに対する楽しみを見出しにくい仕事であると言わざるを得ません。実際に仕事に対する楽しみの施策として安田氏が言っているようなことも挙げられますが、これがないと更に仕事としてはつまらないものに陥ってしまうのではないでしょうか。

 

※下記著書より一部抜粋

著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ




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