ドン・キホーテのキーワードも用いた指導というのは私個人としては非常に魅力的なものだと思います。経営者が実現したい内容をキーワードにしてくれて、あとはそれをどのように実現するかを自分なりに考え、構築していける楽しみがドン・キホーテにはあるからです。ドン・キホーテは従業員のすべてに権限委譲が行われます。権限が委譲されることによって、責任や思考が生み出され、それによって大きな成長を実現しているのです。これを組織的に機能するまでに徹底しているからこそ、面白い企業・店舗になるのではないでしょうか。

『要するに、人からただ教えられてもダメなのだ。自分の頭で考え、自分の体験を通して理解するしか手法は身につかないのである。
そう考えて、理屈はもうやめよう、説明しても無駄なら、キーワードだけを与えて自分で考えさせたほうがいい。そう思ったところから誕生したのが先に紹介した言葉なのだ。』

教えられたことをそのまま理解しても何の意味もないのだと思います。自分の頭の中で考え、自分としてきちんと理解・納得ができたことが自分のスキルに転換するように思います。

『わかりやすく、象徴性のある言葉なら、少なくとも理屈よりはすんなりと頭に入る。キーワードというのは、念仏と同じようなものだ。仏教哲学など知らなくても、念仏を繰り返していれば信心できるように、キーワードを繰り返し、それが実地体験で補正されているうちに、その意味が正確に理解できるようになる。
特にそれが単純にマニュアル化できるような内容ではなく、実行にはある種の情熱を必要とする内容であれば、なおさら念仏のほうが情熱を伝えやすい。』

上記のような意味でいうとキーワードを用いたビジネス成長というのは理想的なのかもしれません。もちろん他にどのような教育があるのか、そういったことを洗い出し比較をしたわけではありませんが、キーワードから本質を掴む努力というのは良いトレーニングなのではないでしょうか。

『起業家は、自分の汗と涙のなかからつかみ取ったビジネス理論や哲学を必死になって部下に伝えようとする。しかし、同じ体験を持たない部下にとって、その底にある情熱や本当の意味を理解するのは至難の業なのだ。なまじ説明しようとし、理解しようとするのは、両者にとってもエネルギーの無駄だ。エッセンスだけをキーワードで与え、あとは突き放して、自分の頭で考えさせればいいのだ。そうすれば、知恵ある部下は必ず理解するものだ。』

※下記著書より一部抜粋
著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ



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