ドン・キホーテは一般消費者とまでは言わないが、ビジネスをしている人からすれば物凄い敬意を払える小売店舗であると私は思っています。というのも、たった1代でこれほどの店舗網を日本全国に展開し、売上規模として1兆円近くまで売り上げを伸ばしてきたのですから、物凄い企業であると言わざるを得ないのではないでしょうか。
そんなドン・キホーテには面白いことに様々なキーワードが存在しています。それは「圧縮陳列」であったり「権限委譲」であったり「ナイトマーケット」であったりと様々です。ただ、これらのイメージは多くの一般消費者としても言語化はできないまでも近しいイメージを持つまでに、ドン・キホーテのキーワードは普及したと言えるのではないでしょうか。今回のブログでは、このドン・キホーテについて話をしていきたいと思います。

『長嶋理論(?)も広岡技術も、長嶋や広岡だから、つまりその境地に達している人間だからできることであって、それ以外の人間にはわかったようなわからないような、あるいはわかっちゃいるけど・・・でしかない。』

何かしらのノウハウを共有する際に、指導者と指導を受ける人との経験値によってノウハウの共有ができないこともあります。これは前回も話した通りなのですが、多くの経験がある人にとってすれば簡単なことも、経験値が乏しい人からすれば、非常に難解なケースに発展してしまうことがあるからです。ドン・キホーテは一人一人の従業員が商売人になれるよう権限を委譲しているのですが、こういった背景からかドンキのキーワードでの伝搬は増えるのだと思います。

『要するに、人からただ教えられてもダメなのだ。自分の頭で考え、自分の体験を通して理解するしか手法は身につかないのである。
そう考えて、理屈はもうやめよう、説明しても無駄なら、キーワードだけを与えて自分で考えさせたほうがいい。そう思ったところから誕生したのが先に紹介した言葉なのだ。』

仕事は自分の頭の中で思考を繰り返すことによって成長します。人から言われたことをこなすという意味で作業効率が上がった下がったはあるかもしれませんが、そこに思考が入ることによって人は大きく成長します。

※下記著書より一部抜粋
著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ



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