経営を考えた時に、無借金経営か借金をして事業を行なっているかは、大きな違いとなって現れてくるのではないでしょうか。実際無借金にて経営をすることが出来れば一番の理想ではありますが、他人資本を有効活用するという意味では、借金をすることも有効な経営手法であると言えます。今回のブログではこの借金という体制について話をしていきたいと思います。

 

『流通業の覇王、ダイエーの96年度の年間売上高は2兆5055億200万円で、これは日本の小売業中第1位だ。東京都の97年度一般会計予算が6兆6550億円。一企業の売上高が東京都の年間予算の4割近くに達していることを思えば、これがいかに膨大な金額であるかが少しは実感できる。』

 

ダイエーの年間売上高を見て驚いている人もいるのではないでしょうか。事実、私も安田氏の書籍を読むまではこれほどまでに大きな売上高を持っているとは思っていませんでした。

 

『しかし、ダイエーの96年度経常利益は、たったの5億9100万円しかない。売上高でほぼ1兆円の差をつけられている2位のイトーヨーカ堂の経常利益が696億4500万円、3位のジャスコが298億6500万円であることを考えれば、ほとんど考えられないほど異様な低さだ(日経流通新聞)。』

 

このダイエーの経常利益を見て、私はとても驚きました。これほどまでに大きな売上を持っておきながら、創出できる利益が0.03%程度の利益になってしまっているのです。これは経営効率からみた時に非常に悪い数値であることは間違いありません。

 

『いったいどうしてこんなことになってしまったのか?直接的にはアメリカのディスカウント・ストア、ウォルマートの真似をして展開した大型ディスカウント・ストア「ハイパーマート」の完全なる敗北が原因だと言われているが、その負債額を聞けば、莫大な借金もまた巨人ダイエーの首をしめる大きな原因になっていることがわかる。』

 

このように借金というのは自分の首を絞めてしまうものです。身の丈にあった経営を行うという意味では無借金経営が重要なのではないでしょうか。


 

※下記著書より一部抜粋

著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ


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