前回のブログでは、ドン・キホーテの売上効率が他の店舗と比較していかに優れているのかという点について説明をしてきました。今回のブログでは、前回に引き続き、ドン・キホーテが叩き出す売上についてさらに詳しく説明したいと思います。

 

『売り場面積がドン・キホーテ新宿店と同程度である300坪前後の店の売上げは、大都市の家電専門店の場合で30億円から40億円程度。単価の高い家電製品でこの程度だ。300坪に満たない店で、しかも単価の安いトイレットペーパーからなにから扱う総合ディスカウント・ストアで100億円というのは、普通では考えられないほど大きい目標であり、流通のプロが聞いたら「またホラを吹いて」と、笑い出すかもしれない数字なのだ。』

 

実際、これほどまでの売上を創出するとは誰もが思っていなかったのだと思います。それくらい商品単価が安い中で、これほどの売上を上げることは流通業界の中では難しいとされているのが一般的だったということだと思います。

 

『だがドン・キホーテでは、府中店だけの売上げが年間約40億円あるのだ。たった150坪の店でだ。予備知識のない業界人をオープン前の府中店に連れて行ったら、10人中9人まではまったく売上げが上がらないというだろうし、売れるといった一人も年間売上高40億円とは絶対に信じないだろう。』

 

一坪当たりの年間売上でいったら、ドン・キホーテ府中店は約2600万円を創出することになります。こういった形で、係数を分解していくと見えてくるのがドン・キホーテの経営効率の良さではないでしょうか。

 

『だがこれは紛れもない事実だ。府中店より売り場も広く、駐車場も広く、営業時間も長く、なおかつ新宿という繁華街にある店が、100億円を達成するのは時間の問題ではないだろうか。しかもそう長い時間は必要ないだろう。』

 

確かに、今までの説明を見ている以上、新宿店が年間の売上で100億円を達成するのは難しいことではないかもしれません。安田氏は冷静な判断を下せる経営者ですので、やはりこのような理屈が備わっているのではないでしょうか。

 

※下記著書より一部抜粋

著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ


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