前回のブログでは、コンビニエンス・ディスカウント・ストアとは一体どのようなものであるのか。そういった点について触れてきました。実際に、利便性が高く、価格も安いお店となると、その特徴を併せ持っている小売店舗は多くなく、ドン・キホーテが見事に当てはまるという話をしてきました。今回のブログでは前回に引き続き、この点について話をしたいと思います。

 

『ドン・キホーテの営業時間は午前10時から翌午前2時までで、一部12時までの店舗もあるが、新宿店は午前6時まで営業している。メインターゲットが20代から30代の男性および同年代のカップルで、コンビニの顧客層と重なること、夜間のお客さまが多いことなどもコンビニに近い部分だ。』

 

この深夜に営業しているお店というのは、今の時代からすると本当に便利なお店だと思います。今でこそ、深夜の時間帯に営業をする店舗は増えてきましたが、かつてはドン・キホーテかコンビニエンス・ストアくらいしか空いている店舗はなく、もっと言えばその前は夜間に営業しているお店など全くありませんでした。もちろん海外からビジネスモデルを輸入しているので、文化が全く違うという点はありますが、元になっている国の文化が影響したために、日本での深夜営業は開始が相当遅れたのだと思います。

 

『しかし、決定的にコンビニと異なっているところがある。価格、品揃え、売り場面積である。これは業態コンセプトが全く違うことからきている』

 

この点はどんなに頑張っても店舗面積がある以上、コンビニとドン・キホーテでは雲泥の差が出てしまう部分ではないでしょうか。そして、それが強みとしてあるからドン・キホーテはここまで成長したのではないでしょうか。

 

『まず、価格だが、コンビニの商品は価格が高い。ほとんどのものは定価販売だ。さらにコンビニは平均3000点という少ない商品数の中でできるだけ多くの分野の商品を揃えておかなければならないから、ひとつの分野の商品なら1種類かせいぜい2、3種類ということになる。つまり、シャンプーならシャンプーで1種類、リンスも1種類、洗剤も1種類、菓子類は種類が多くなるが、それでもポテトチップスが3種類、チョコレートが5種類といった具合だ。』

 

このコンビニとドン・キホーテの品揃えの違いは一般ユーザーからしたら、大きな違いだと思います。選択肢のある売り場と、選択肢がない売り場では圧倒的な違いが出てきてしまうのだと思います。

 

『しかも種類が少ないということは、大多数の人に最も受け入れられやすいものを置かなければならないということだ。大多数の人に受け入れられるということは、言い換えれば「ありふれたもの」を置くということで、意外性のある商品や珍しいものなどは一切ないということになる。』

 

※下記著書より一部抜粋

著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ


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