ドン・キホーテの安田氏は本当の意味でお客様の満足度を上げようと考えている経営者だと思います。実際ナイトマーケットを開拓したことや、今やドン・キホーテの代名詞ともなった圧縮陳列などは、現場に安田氏が出ていた時に、ヒントを得て開発したものであり、お客様のニーズを満たすために動いた結果として、成功を勝ち得ることができたのではないでしょうか。今回のブログでは、このお客様満足という観点において、コンビニが本当に開いていてよかったという店舗なのかどうかということについて触れていきたいと思います。

 

『今、コンビニは、全国的に約5万店ある。そのうえ、毎年3000近い店が新たに誕生している。96年度の店舗数の伸び率をみると、業界最大手のセブンーイレブン・ジャパンは7.9%、2位のローソンは10.0%、3位のファミリーマートは12.2%と2ケタ成長だ(日経流通新聞)。評論家のなかには、コンビニは8万店まで増えるだろうという人もいる。』

 

コンビニは確かにものすごく利便性がある店舗だと思います。夜遅くまで店舗が開いていることによって、多くの人はコンビニで消費をしている事実も、その利便性を裏付けていることに他なりません。

 

『その一方で、採算がとれなくてつぶれる店は、年間1500軒近くあるといわれている。このスクラップ&ビルドともいえる現象はどこからくるのだろうか?

今のところコンビニが独占状態のナイトマーケットは、確実に膨張している。小売業全体に占めるコンビニの売上高も年々上がっている。パッと見には絶好調に見えるのになぜだろう。』

 

ただ、このように潰れてしまう店舗が多く存在していることもまた事実となります。成功の分野にだけフォーカスしてしまうと、コンビニが抱えている懸念点に目が行かなくなるのもまた事実だと思います。

 

『実はこの好調には「大手の、しかも本部が」という但し書きがつくのだ。2段構えなのである。コンビニは、フランチャイズ(FC)方式を採る。つまり、営業権やノウハウと引き換えに、加盟店は本部に対し、フランチャイズ料を支払わなければならない。そのフランチャイズ料が、なんと粗利益の4割以上という高さなのだ。粗利の4割以上とは、血も涙もないではないか。江戸時代ですら四公六民といって年貢は4割でしかなかったのに、悪代官さながらの仕打ちである。昔なら百姓一揆が起こっていただろう。』

 

※下記著書より一部抜粋

著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ


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