ビジネスには方向感覚が求められるというのは多くのビジネス書で書いてあることではないでしょうか。実際、ビジネスを進める上で、どの方向に向いて企業を歩ませるのかは非常に重要なことだと思います。間違った方向に歩んでいけば当然そこには成功はありませんし、正しい方向に歩んでいけばそこに成功が待っています。それを要所要所のタイミングでしっかりと方向転換しながら永続的に続く企業を構築することが経営者には求められるのだと思います。では、このビジネス感覚というのはどのようにして磨くことができるのでしょうか。今回のブログではこの点について記載を進めたいと思います。

 

『ところで私は、生来の方向音痴である。車を運転すれば、いつも目的地と逆の方向に走ってしまうし、エレベーターを降りた瞬間、右へ行くのか左へ行くのかさえ見当もつかない(笑)。』

 

安田氏が方向音痴というのはあまりイメージができないのではないでしょうか。なんとなくのぼんやりしたイメージでは、安田氏はなんでも器用にこなしてしまうイメージが私の中では定着していましたので、このような方向音痴の話がでること自体、少し驚きました。

 

『人生において、こうした方向音痴は確かに不便で、ときにはヘマもやらかすが、職業ドライバーにでもならない限り、それが大きな失点につながって困るようなことはない。

しかし、「ビジネスの方向音痴」はそうはいかない。取り返しのつかない致命傷に至るケースがままある。少なくともこういう人は、経営者には絶対に向かない。』

 

方向音痴は致命的なダメージを受けませんが、ビジネスの方向音痴は確かに致命的なダメージを負い兼ねません。一歩間違えば自分の人生をダメにしてしまう可能性すら孕んでいるのではないでしょうか。

 

『とりわけ、前述した失敗を小さなものに留めるには、ビジネスの方向感覚が不可欠である。人間はどれだけ優れていても神ではないから、間違えるのが常であり前提である。だとすれば、犯した間違いを最小限にするのがここで言う方向感覚だ。』

 

失敗は成功の元であるということは多くの経営者がいうところだと思います。ただ、ドン・キホーテの安田氏はこの失敗において大きな失敗をせず、成功を積み重ねてきたことが今のドン・キホーテを築いた要因であると言っています。

 

『たとえば新たなビジネスを立ち上げる。しかしどうもうまくいかない。本能的、感覚的に、しっくりとこず、ざわついた違和感がぬぐえない。

こういうとき、私は迷わずストップロス(損切り)を実行するようにしている。いわゆる“見切り千両”の思想だ。』

 

 

※下記著書より一部抜粋

著書:情熱商人—ドン・キホーテ創業者の革命的小売経営論
 
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