「ソリューション」という言葉は最近ではよく聞く言葉の一つだと思います。これは解決することなどという意味を持っていますが、課題解決能力が高い企業こそ生き延びていくことができるのは明らかではないでしょうか。ただ、ここでいう安田氏の凌ぐ力とは一体どのようなことなのでしょうか。今回のブログではこの点について触れていきたいと思います。

 

『では、そうした「凌ぐ力」とは具体的にどういったものなのだろうか、ある種の守備力なのだが、単なる「粘り」や「根性」とは違う。もちろん「悪あがき」でもない。』

 

凌ぐ力と言われると、何かしら企業がうまくいかない時でも何とかして企業を維持することができるよう段取りを取る力のように受け取れます。そこに根性や粘りは実際に必要なのだとは思いますが、ここには何が求められるのでしょうか。

 

『うまい表現が思いつかないが、追いつめられながらもギリギリのところで耐え忍び、堪える土俵際の力、あるいは当社内では「はらわた力」などと呼んでいるが、結局、その本質はソリューション(問題解決)ということになるだろう。これは「窮鼠猫を嚙む」とは違う。「窮鼠」までいかないギリギリのところでかわす、究極の難問解決力である。』

 

問題が目の前にあった時にどのようにして解決を図るのか。この能力があれば企業は進んでいけるのだと思います。言い換えればこの力がないことには企業は続いていくことはありません。今の課題を何とかして解決するから、強い企業であり、支持される企業になれるのだと思います。

 

『こうした能力は、それなりに場数を踏めば自然に身につくというものではない。私の場合も、常に最後の最後までもがき苦しみ、考えに考え抜いて、初めて曙光のような道筋がぼんやり開けてくるといった具合だ。』

 

課題を解決するということは、たった一つの答えに向かう方法論ではありません。もちろん、答えも一つであるとは限りません。そんな中で、自分のお客様に支持されるために何をするべきか、そういう答えを諦めずに見つけることができる人こそが、企業としては優秀な人であると判断するのだと思います。

 

※下記著書より一部抜粋

著書:情熱商人—ドン・キホーテ創業者の革命的小売経営論
 
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