ドン・キホーテの安田隆夫氏は自分自身の著書において、タイトルの通り行動の起爆剤について触れています。よく本を読んでいると、言葉は悪いがやんちゃな人だったのだなと痛感するくらいの表現をしています。他のことについても冷静に、客観的に言葉を選んで表現する人なので本当の事なのだと思います。そして、そんな安田隆夫氏が行動の起爆剤については下記の通り触れているので、ご紹介いたします。
 
『若い頃の私が今、目の前にいたら、いけ好かない奴だと思ったに違いない。「一緒に仕事をさせてくれ」なぞといった日には、蹴飛ばして帰したかもしれない。だいたい、起業家と呼ばれる連中には私も含めて、若い頃は相当嫌な奴だっただろうな、と思われる人間が多い。個性的といえば聞こえはいいがアクの強い人が多い。』

『大人になったからといって、この傾向は強まりこそすれ、弱まることはなかった。卸売りをしていて、「電話で品物が売れるわけがない」といわれたときも絶対に売れる、売ってみせると思った。そこで業界の先輩のいうことに従っておこうか、とは爪の先ほども思わなかった。「こんな店づくりで売れるわけがない」と、ドン・キホーテを見た業界人にいわれたときも、そういうあなたが間違っていると思った。今も「そんなシステムで100店舗にもなったら統制がとれるわけがない」だとか、「年商500億円なんて、またホラを吹いて」などといわれていることは百も承知だ。しかし、それがいったいなんだというのだ。
そもそも、そんなことをいわれたぐらいで自分の説を曲げるくらいなら、最初から事業など起こさない。サラリーマンという安定した生活を捨て、明日は身ひとつになるかもしれないなどというリスキーな生活を選ぶことはないのだ。身ひとつどころではない。莫大な負債を抱え、社会的に葬られる危険性だってある。成功したところで、人の倍も食べられるわけじゃない。寝る場所だって、畳1枚あればいい。大きな声ではいえないが妻だって、何人ももらえるわけでもない。儲ければ儲けただけ、累進課税でもっていかれる。とてもリスクに見合ったメリットではないのだ。
しかし、メリット、デメリットではない。そうしたいか、したくないか、原点はただそれだけなのだ。サラリーマンでいたくない。自分の考えを証明したい。そんな心の内圧を押さえ込むことができないのだ。自分を抑えることができず、尖っているから、人には嫌な奴だと思われる。人と違うことを嫌う日本では特にそうだ。だが、それでかまわない。人に嫌われようとなんだろうと、自分の情熱を心に閉じ込めておくことができないのだ。もし起業家になる素質は、と聞かれたら、心の内圧の高い人と答えるだろう。』
 
こうして見ると、様々な話は飛び交っていますが、自分の目標をいかにして達成しようか、と常々考えてしまう、そしてそれを行動せずには居られない人が起業家になるべくしてなるような気もしますね。確かに何も無い場所に自分の力一つで場所を取りにいくのですから、やってやろうという根性が無いと絶対に出来ないのかもしれないとは思います。当たり前の意見になりますが、絶対にやってやるんだという情熱が大切なような気がします。
 
※下記著書より一部抜粋
著書:流通革命への破天荒な挑戦!―ビジネスの原点は「常識」を疑うことだ
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