舞台は大正時代。

社会主義者たちが集まる有楽町のおでん屋で

朴烈と金子文子は出会う。

お互いすぐに惹かれ合い、ともに生きることを誓い合った。

そして1923年、関東大震災が起こる。

大震災の混乱の中、朝鮮人が井戸に毒を入れたというデマが飛び、

自警団による朝鮮人大虐殺が始まる。

震災の被害も深刻で、東京は大混乱。

大震災による人々の不満や怒りが日本政府に向かわないようにするため画策。

怒りの矛先が朝鮮人や社会主義者に向かうように仕向けた。

朴烈には考えがあり自ら投獄され、金子文子も後を追うように投獄。

 

『金子文子と朴烈』は、二人の出会いから獄中、裁判、判決後を描いた史実にもとづく映画です。

 

金子文子の意志の強さ、朴烈を想う気持ちの強さがどこからくるのか。

とても興味深いです。

金子文子は幼少より過酷な運命をたどってきたことは、映画で少しわかりました。

でも映画だけで金子文子を理解するのは、不十分。

獄中で書いた手記を読んでみたくなりました。

 

関東大震災時の朝鮮人虐殺事件のことや

社会主義運動を弾圧していた時代のことを

知っておくためにも、おすすめしたい映画です。