厚労省から出た「新コロ、10の知識」について、雑感 | ドンキーのちょっと気になった、そこらへんのこと、つれづれに

厚労省からでた、「新コロ、10の知識」

(2020年10月時点) 新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識

https://www.mhlw.go.jp/content/000689773.pdf

 

コロナ専門家有志の会でも紹介されている。

 

・欧米と比較すると、日本の死者数、感染者数は非常に少ない。

・第1波と比べて第2波では、感染者数は増えたが、死者数は相対的に少ない。

・高齢者や基礎疾患を持つひとを除けば、さほど怖くない(死なない病気)。

これらが明確になってきた。

それもあって、新コロに対する世間の興味は以前より薄れつつある。

 

一方で、欧州や米国の感染者数は直近急激に増えている。

日本の感染者数もじわりじわりと増加中。

これまでのようにある程度(数千人/日程度の感染者数)で抑えられて、医療逼迫に陥らなければ、大きな問題にはならないだろう。

ただし、冬に向かうなかで、これまでのようにうまく抑え込むことができない可能性もある。

感染拡大がとまらないと、何らかの規制をやらざるをえなくなる。

そんな欧州の二の舞はごめんだろう。

 

新総理は、「今まで以上に強い警戒感で状況を注視」と言っている。

注視だけかいな。予想以上に感染拡大しはじめたら、具体的な打つ手を持っているのかね?

言葉から持ってなさそう。国民の感染予防徹底と自主的な行動抑制頼みだろうね。

あるとしてもワクチン頼みくらいか(私見です)。

 

先ほどの「新コロ、10の知識」でひっかかる点

■8割移さない説(ほんまかいな)

Q6:6番目、どれくらいの人が他の人に感染させるか

A6:コロナ陽性者の2割以下しか、うつさない

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これ(8割うつさない説)、3月ごろから、国の専門家が言ってるんだけど、正直嘘っぽい。

少なくとも”いま”についての知識じゃないよね。

2-3月頃の非常に少ないデータを基にした説なんだけど、今の感染者の実態と矛盾してるでしょう。2割がうつす説なら、移すひとは平均5人以上に移すことが感染拡大の条件になる。そうであれば、感染拡大中は、5人以上のクラスターで感染者の多くが見つかるはずだが、そうなってないと思う。クラスターで見つかった感染者の割合は、そんなに多くないはず。

 

ひとりから大勢に移す事例(スーパー・スプレディング・イベント;SSE)が存在し、多くが3密環境で発生し、そのSSEの未然防止が、感染抑止に効果的なのは間違いのないことだろう。

SSEを防ぐことの重要性の説明に、8割うつさないと言う怪しいことを云う必要はないと思うのだが(笑)。

だが、SSEの防止だけで感染を抑止できると考えるのは、楽観的すぎるように思う。

冬に向かい感染再拡大の兆しが見えてきている。

楽観的過ぎると痛い目にあうかもしれない。

 

■欧米と比較して、圧倒的に少ない感染者数

それ自体はいいことなのだが、医療キャパは、いまいちか?(欧米以下?)

フランスとか1日の感染者数が6万人位になって、医療キャパが逼迫している模様。

日本の感染者数、8月のピークで2千人程度。

感染者が6万人ぐらいまで、持ち堪えられるのかな?

その前に医療キャパとか、超えちゃうんじゃないの?(知らんけど)。

本来、感染者抑え込んでる間に、検査数とか医療キャパとか増強しておくべきなんだけど、そうなってるのかな?

日本は結果的にうまくいってることもあって、やるべきことやってない気がしないでもない。

 

明確に発信されている訳ではないが、日本は、経済を回しつつ、感染拡大を医療限界を超えない範囲でコントロールするというのが、基本スタンスなんだろう。

個人的にはそれでいいと思っている。

ただ想定外への政府などの対応力には正直不安。準備も含めて。

 

以上、しろうとの感想でした。冬も乗り切れますように。