秋山和慶指揮、東京交響楽団のコンサートに行ってきました。

ホールは、ミューザ川崎でした。

土曜日マチネー、チケットは完売でした。

プログラムは

ワーグナー　　　楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲

ベートーヴェン　交響曲第9番「合唱付き」（三宅理恵・小泉詠子・福井敬・妻屋秀和・東響コーラス）

アンコールは、恒例の「蛍の光」でした。

マイスタージンガー、生で聴くのはいつ以来か思い出せないぐらい久し振りでした。

華やかで煌びやかな出だしを聴くと、浪人生にも関わらずNHKホールに聴きに行ったベーム＆ウィーン・フィルのアンコールを昨日のことのように音まで含めて思い出します。

昔から少しも変わらない秋山さんの指揮振りは、右手のスムーズで的確なリズムを取る仕草が、まるでダンスの振り付けのようにとても美しい動きでした。

導き出されるマイスタージンガー、もっと迫力のある演奏を期待しましたがちょっとこじんまりとまとまった演奏でした。

もっと爆発するような、突き抜けるような演奏を聴きたかったのでちょっと残念でした。

続いて、第九。

結論から言うと、ちょっとがっかりでした。

東響コーラス、オケ付きのアマチュアコーラスとしては一番だと思っていましたが、今一つでした。

テナーで音をしゃくり上げた方がいました。

一回だけですし、たぶんお一人だと思いますが、カラオケで演歌を歌うならしゃくりは加点されますが、コーラスでしゃくりはご法度です。

途中、ポルタメントを掛けるところも一か所ありました。

これはもしかしたら秋山さんの指示だったかもしれませんが不自然でした。

そして、ソリスト、四重唱の最後の子音がバラバラで、ビックリしました。

女性二人はそろっていましたが、一瞬遅れて福井さん、最後に一人で妻屋さん。

誰が正しかったのかはわかりませんが子音の処理がバラバラって、アマチュアでもあり得ません。

プロのコンサートらしからぬ、凡庸な、とってもガッカリな第九でした。

秋山和慶 ＆ 東響

秋山和慶＆東響