居候先へ
ターミナルの建物を出ると、一面が駐車場です。
でっかいアメリカ車の間に、隠れんぼをしているように、うずくまっている欧州車風の車のボンネットを軽く叩いてロジャーが何か言っていますが、???
とりあえずは、ニタ~と笑って「Yes! Yes!」
狭いトランクにスーツケースを押し込んで、車に乗り込みました。
ロジャーは器用に大きな身体を運転席に収めています。
いよいよ、滞在先の家に向かいます。
ワクワク、ドキドキ、オロオロ のアメリカが始まりました。
飛行場から出ると、直ぐにとてつもなく広い道に入りました。
後ろの座席で娘さんと並んで座っていると、助手席から奥さんが自分を指さして「エフィ」と何度も言います。
さては、「エフィ」というのは、この人の名前か?
「You エフィ?」
「Yes!!」
次は娘さんをさして「コラリ~ァ」
「You コラリ~ァ?」
「No コラリ~ァ!」
「コラリ~ァ?」
「Yes!!」
「Your name ×××?」と
妙なところがつっかかってニワトリの鳴き声みたいな発音。
「No 〇〇〇!」
「×××?」
「No 〇〇〇!」
「×××?」
私の名前を呼ぶのを諦めてしまった...。
さて、次に何やら長い言葉を喋ってくれたけれど、全く見当もつきません。
最期の「メーク」という音は聞き取れるのですが、その前がはて?何かを作る?...。
自動車は大きなアメリカ車にビュンビュン追い越されながらも、健気に走っています。
右にハンドルが付いているのを見ると、イギリスの車かな?
日本では見たことの無い車です。
こんな小型車がアメリカで走っているとは、想像もしていませんでした。
全く内容はわかりませんが、言葉の調子では、奥さんが Mr. Roger に何かクレームを言っているみたい。
Mr. Roger は咥えタバコで前を見たまま、ボソボソ答えています。
気をつけていると El Camino と標識が有ります。
道の名前らしいのですが...。
隣の娘さんに、外を指差して「エル・カミノ?(El Camino?)」というと、
「Ye~s!」はて?道路の名前かこの辺りの地名か?
今度は下を指差して「この道がエル・カミノ?(Is this road El Camino?)」
「Ye~s!」
運転席横の三角窓の開く角度が、振動でビ~と鳴りながら、絶えず変ります。
Mr. Roger がしょっちゅう調整して、車内に風が入るようにしてくれています。
朝の光がアメリカです。
座席が狭いので、隣の娘さんの弾力の有る太ももが、私の脚にピッタリくっ付いています。
くっ付いているところが、どんどん熱くなってくるみたい。
満員電車の押しくらまんじゅうと違って、緊張します。
これは、このままにしていても良いんでしょうか?
風になびいた栗色の髪が頬をサラサラ、コチョコチョ。
それで無くても緊張で固まっている上に、この状態ではますます緊張して、神経は左の太ももに行きっぱなし。
カーブを廻ると余計に密着、ご当人は全く気にしていない様子です。
空港では少し肌寒い位の気温かな?と思ったのに、全身汗まみれです。
エフィ(奥さん)が後ろを向いてコラリアに何か言いました。
すると、私に向かって話し掛けてきたのですが、聞き取れません。
聞こえてはいるのですが、単語の切れ目が全くわかりません。
途方にくれていると、前からメモとボールペンが出現。
揺れる車の中で、コラリアが苦労して書いたのを私に見せます。
渡してくれれば良いものを、自分が手に持って見せようとするので、シャチコ張って座っている私の腕に、コラリアの胸が...。
加えて、いかにも外国っぽい香料の香りが鼻から脳を直撃!
脚と腕に神経が集中して、頭は空白、心臓はドッキン、ドッキン。
そうでなくてもガチガチになって、とても脳味噌が働く状態ではないのに、これは酷いやら嬉しいやら。
頑張ってメモを見ると「Do you like milk?=あなたはミルクが好きですか?」
思わず「Yes!Yes!Yes!」と連呼してしまった。
そんな事、この大変な時に訊かんでもいいでしょ!
広い道の角にスーパーストアが有ります。
Blent Woods と標識があるのを鋭く確認。
広い道から左折して、赤い屋根に白い壁、塀何か無くて、家ノ前は綺麗に手入された芝生の住宅地へ入って行きます。
緩い上り坂を大きく左にカーブしながら上がって、今度は右へ大きなカーブ。
Green Wood Dr. と標識が有ります
オッ、ギャゴギゴと妙な音を立てながら歩道に乗り上げて、ガレージの前に止まりましたね。
どうやらここが Mr. Roger のお宅らしい。
出窓の下に珍しい花が咲いています。
花はミヤマオダマキに似ているけれど、色が紫ではなくて赤や白が混じっています。
3歳くらいの外人の子が三輪車にのって不思議そうにこっちを見ています。
そうか!アメリカでは子供も外人なんや...。
【すんません】
(会話の部分には、差別的な内容も有るかと思いますが、当時の雰囲気と、感じた事を出来る限り忠実に伝えるために、敢えて修正しておりません。
決して、差別を容認する積りは有りませんので、ご理解ください。
又、文法上の間違い、綴りの間違い等が頻出すると思います。
これらは全て私の無知、聴き損ない、思い違い、不勉強、エエ加減さ、が原因です。
平にご容赦願います。)
ヨ~シ、これでバリヤーは出来た!
【待てよ?】
ここまでで、日数にして1日と少し、既に6ページ使てしもた。
アップ出来る状態で待機してるのがあと4ページ、そこでやっと2日目。
2日で10ページか....。
この調子で、時系列に従って、何から何までズラズラ書いていると、トンでもない事になりそうですねぇ。
子供やマゴが読んでも、きっとダレルやろなぁ。
まして、ゲストのお方は辛抱たまらんやろね。
さて、どうしたものか?
と考え出したのが No.5 をアップした 2月28日。
よし!原本の絵日記はあるし、ざっとやけれど打ち込んだ 元のTEXT ファイルもある。
先ず、元のTEXTを1週間毎くらいづつのHTMLファイルに分けて、英語のまんまの部分はスペルをチェックして、日本語をつけて、読みやすくしょう。
子供やマゴはアップした記事の隙間をそれで埋めたらよかろう。
アップするのは、部分的に抜き出したのを元に、ページ作ったらええがな!
これがやりだしたら大変な仕事。
何が大変といって、TEXT に打ち込んだのは行程と、その日のトピックの概略だけ。
原本の絵日記の字が自分で書いたとは信じられん位、読みづらい。
そうや、サイト開設した時にやりかけて、これはイカンと後回しにしたのをコロッと忘れてた!
無事に日本に帰ってくるまで、このサイトそのものが持つやろか?
前途多難ですわ....。
2003/03/05:初出
2022/04/11:再録
う~、言葉が-U.S.A.64-07へ
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