動物の眠りについての話です

 

半球睡眠、器用な眠り
イルカは「半球睡眠」といって片目を開けたまま眠ります、器用ですね。右目をつぶったときは左脳、左目をつぶったときは右脳をそれぞれ1~3時間ごとにつぶる目を交替させ休ませるのだそうですが、オトセイ、クジラ、アザラシなども同様です、しかし哺乳類なので水中で本当に眠り込んだりしてまったら溺れ死んでしまうので、この半球睡眠により呼吸をコントロールしているのです、便利そうですが寝るときにはしっかり布団で休みたいものです。

 

動物は必ず寝ます
ひとむかし前は眠らない動物もいる、などともいわれたそうですがすべての動物は眠ることになっているのだそうです、脳を持つ動物はすべて眠るのです。しかし睡眠は動物にとっては危険な行為、弱肉強食の世界ではリスクになるわけです。だから動物園で見世物になっている動物たちの睡眠時間は野生で暮らす連中と比べれば長くなります、外敵の襲来もなければ食料の心配も苦労もないのだから頷けますね。ナマケモノという睡眠の王者がいます、野生でも20時間睡眠をキープしています、動物園ではいったい何時間寝るのでしょうか。

 

弱肉強食、睡眠はリスク
僕は学生時代自宅でネコを飼っていました、ネコも本当によく寝ます。12時間は寝ているそうです、まるで眠るためにたまに目を覚ますかのようでした、しかし野良猫になれば睡眠の質や時間も多少はかわるのでしょう。犬もよく寝ますね、だいたい10時間は寝て暮らすのだとか、しかし馬はせいぜい2時間程度しか眠りません、草食動物はつねに警戒を怠ることはできません、また草食でありカロリーも低いため食事に費やす時間も長いものが必要とされるのです。

 

ライオンはひたすら寝る
一方肉食の代表であるライオンなのですが、なんと約14時間も眠るといわれています、ネコより寝ているのですね、もっともライオンは同じネコ科の仲間ですか。肉ばかり贅沢でカロリーの高いものばかりかり食べているので長時間の睡眠が必要となるみたいです、また眠ることによって消費カロリーを抑えているとも考えられているそうです。そしてヒトに近いチンパンジーやアカゲザルとなるとどうでしょう、なるほど睡眠時間も人間に近く9時間ほど眠るのだそうです。

 

人間も動物です、だから寝ます
動物は必ず寝るものです、しかしこうして考えると、その生活様式に応じて睡眠時間も変わってくることもよくわかります。睡眠は生活様式から生まれる、といった事実が生まれるわけなのですが、その営みとは食って出す、つくり育てる、そして余った時間は「睡眠」の繰り返し、余計なことはしませんね。それに対して人間は、などという気はありませんがつくづく人間とは不思議な動物だと思いませんか。「長く寝さえすればよい」というわけではないこともわかりますが「余計なことはしない、基本は寝る」こんなスタイルだっていいのかもしれません。