俳優の高畑裕太容疑者、群馬県前橋市内のビジネスホテルで40代の女性従業員に乱暴したとして強姦致傷容疑で群馬県警に逮捕されましたね、犯行後は部屋で寝ていて捜査員に起こされたというではないですか、本人はさぞ”スッキリ”とでもしたのでしょうがその神経は尋常ではありません、だから「常習犯」を疑る声もわからないではないですね。

僕は彼の存在すら知らなかったのですが報道を見る限り、二世タレントでもそこそこ俳優としての演技力もあり、三枚目キャラとしても重宝されバラエティー番組にも引っ張りダコだったそうです、だから逮捕によるマスコミ業界への「とばっちり」も大変だったのか「あんな二世タレント使うべきではなかった」こんな恨み節も聞こえてきそうです。

「高畑の息子」としてチヤホヤされ、調子に乗りすぎていたのかもしれない、そして将来を棒に振っただけでなく、母親の顔にも泥を塗った愚か者。と続くわけなのですが、本日その母であり俳優でもある女優・高畑淳子の会見が開かれました。「申し訳ございません」群がる報道陣の前で深々と頭を下げる彼女はすっかり憔悴しきっておりました。

その様子をテレビは「謝罪会見」と銘打って繰り返し放送します。社会生活を送っている22歳の息子が犯した罪を母親が謝罪する、または母親に謝罪を求める。育て方について問われ「私の育て方が悪かったと思っています」と答える場面もあったといいます。二世タレントとしての負い目もあったのでしょうが、こんな光景を見てどう思われますか。

欧米では親子でもまったく別個の人格を持った人間、との認識が根付いているせいかこんな会見などありえないと誰かが言っていました。日本では加害者とその家族が同一視される傾向が強く、罪を犯した当人は刑務所のなかで守られ、社会にいる家族が排除の対象になる、以前読んだ「加害者家族」という本にはそんなことが書いてありました。

現在彼女をCMで起用している花王はその放送を中止すると発表した聞きます。「母であるという理由で彼女を排除する動きが、すでに始まっている」こんな指摘をされる方もいます。やがて時が過ぎれば風化してしまうのでしょうが「私の育て方が悪かったと思っています」との声に「その通りだ反省しろ」と断罪を求める社会は今後もかわらないのでしょうか。