今シーズン初めての枯松沢。
昨年は3回も遡行したが、何回行っても飽きのこないお気に入りの沢である。
ほぼ毎回詰め方が異なるが、今回は訳アリの左俣詰め。あまり左俣詰めの遡行記録を見ないので、今後どなた様かの参考程度になればと記録しておく。
正直、あまりオススメはしない。
【行動日】2020年8月30日(日曜日)
【行動距離】7.3km
【行動時間】約5時間
9:00夏油温泉郷駐車場~9:20入渓~13:20登山道~14:15夏油温泉郷駐車場
【天候】晴れ時々雨
【使用装備】30mロープ
【メンバー】テルさん(L)、ノブさん、直ちゃん、はでりゅう

夏油温泉『枯松沢』
集合時は晴れていたが山はガスがかかっており、しかも午後から雨予報。そそくさと装備を整えいざ入渓。



入渓後しばらくすると現れるゴルジュ帯。
水がキレイなので泳いでもよし、ヘツってもよし。ここだけでも充分楽しい。

スケールの割には登りやすい。
温泉が湧いているので水温も比較的暖かい。


この沢の核心部と思われるところ。
テルさんは右から水線上を突っ張って登る。私は普段通り左から滑るスタンスを確保しながら登る。

ここで詰めを間違える。8m?滝を登ってそのまま右俣を詰める予定が少し逸れてしまっていた様子。みんな登ってしまっていたので、左手の沢筋までトラバース。木の枝を利用し無事に戻りはしたものの、ノブさんが左俣をどんどん進んでいってしまい…

小~中滝が連続するので、これはこれで面白いかとどんどん詰めあげ…

最後に出てきた15mの滝。
写真では伝わりにくいがほぼ垂直に近く、しかも岩が脆い。カチるとボロボロ崩れてしまい、とてもじゃないがスタンスに使えない。しかも高巻きも悪い。
この1本だけでかなりの時間をロスしてしまったが、事故なく怪我なく登れて一安心。怖すぎるのでもう二度とリードでは登りたくない。
左俣詰めの遡行記録をほとんど見ないのはなるほど納得。
確かに最後まで小~中滝が連続するのは登り応えがあってよいが、これに取り付くのは本当にお薦めしない。

当初の予定より時間を食ってしまったが、無事に駐車場まで戻り、温泉でまったりしていると突然の豪雨に。
これが遡行中ではなくて良かったと安堵しながら帰路についた。