9日間の長期夏期連休。
このような機会でもなければなかなかご同行をお願いできないONEさんにダメもとで打診したところ二つ返事で了承を得た。
ONEさんには私が沢登を始める際に色々とアドバイスを戴いた師匠的存在である。いつか一緒に登りに行けたらと思いながらも数年が経ってしまったが、まだまだ学ばせてもらうことが多い。
今回はONEさんの未踏の懸案としていくつか候補があがっていたが、私も訪れたことがない二口渓谷『小松原沢~南沢下降』をチョイスしていただいた。
【行動日】2020年8月14日(金曜日)
【行動距離】約8km
【行動時間】約9時間
6:30秋保ビジターセンター~7:20翠雲荘駐車場~7:30入渓~16:30駐車場
【天候】晴れのち小雨
【使用装備】30mロープ×2
【メンバー】ONEさん(L)、ガッキーさん、はでりゅう

二口渓谷『小松原沢~南沢下降』
長時間の行程になるとのことで集合は早めの6時半。そこから車で翠雲荘近くの駐車場に向かう。
今日は夜から雨予報となっていたが、下山までは天気も持ちそうだ。

翠雲荘。利用許可がいるのかわからないが、泊まって酒盛りができるらしい。

入渓時は快晴。気温も高く、ナメが美しい。



しばらくはナメ~ゴーロ帯を遡行するが、ほどなくして小滝が連続するようになる。滑りもなく、スタンスも拾いやすいため快適である。少々のシャワーは受けてたつところだ。
今回は沢登り1年生(アルパインは上級者)のガッキーさんを先頭に、私がその後を歩くことになった。

やっぱりナメが美しい。



徐々に高低差のある滝が出てくる。
この沢一番の難所は『銚子大滝』で、その落差は50mと言われている。確かに水線は細いが水量があり、しかも上部が滑っているためなかなか嫌らしい。
今回は3ピッチに区切り、下部&中間部を私がリード、上部はONEさんにお願いした。
この銚子大滝の前滝に15mの直瀑があったのだが、時間を要せないため高巻きしてしまった。どうしても銚子大滝を登りたかったので仕方ないが、次回チャンスがあればぜひトライしたい。

最後までナメが美しい。


最後の藪こぎもコンパスを見ながらドンピシャでダンコ平に到着。この地図読みは流石と言うか勉強になる。
そこから少し山を登り、仙台神室で記念撮影。
しばし休憩ののち、南沢の沢筋を見つける際もONEさんの的確な地図読みに助けられた。本当に便りになる先輩である。