梅雨の長雨で外岩にも沢登りにも出かけられず、この期に痛めている左肘の療養をと思っていたが、久しぶりにT田さんから沢登りのお誘いが。
しかも地元でありながら未だ1度も訪れたことがなかった小阿寺沢とのことで二つ返事で了解する。
ネットで予習がてらふと疑問が。
小阿寺沢のことをずっと『こあじ沢』だと思っていたが、『こあてら沢』と呼んでる方もいるよう。いずれにせよ初心者向けで少々天気が悪くても登れる沢と言うことで安心する。
【行動日】2020年7月12日(日)
【行動距離】約6km
【行動時間】約4時間半
【天候】弱雨
【使用装備】30mロープ
【メンバー】S木くん(L)、T田さん、はでりゅう

小阿寺沢
当日は自宅を6時に出発。この時点ですでに雨。
待ち合わせ場所の『えぼしスキー場』に着くまで雨。小雨とはいえ初めて入渓する沢なので増水してないか心配であった。それよりも本当にメンバーが来るのかの心配の方が大きかったかもしれない。
約束の8時にT田さんの車が到着。本日のリーダーを務めてくれるS木くんとは2年ぶりくらいだろうか?
挨拶もそこそこに準備を整え、私の車をゲレンデ駐車場にデポし、T田さんの車で登山道入口の入渓ポイントに向かう。

この時点で雨はかなり小降りとなっていた。水温も適度にあり、水量もさほど多くないようである。天気を除くとコンディションとしては上々である。
今日は3人なのでスムースに進みそうだ。






ゴーロ帯をしばらく進むと徐々に小滝が現れ始める。
傾斜はないが、微妙に滑りやすいところもあるためスタンスはしっかりと選ぶ。



小滝を幾つか越えると長いナメが出てくる。
天気が良ければ気持ちよく歩けるのだろうが、T田さんは滑りに足をとられて幾度となく転倒する。新品のラバーソールがまだ馴染んでいないようだ。
目の前で何度もコケるものだから、自然と私まで緊張してしまう。
しばらく進むと黄色い服のようなものを発見する。
二人が顔を見合わせて不安がるので何事か聞いてみると、以前栗駒山の沢を遡行中にご遺体を発見したそうだ。ここ小阿寺沢でも3月に遭難事故があり、遭難者はまだ発見されていないとのこと。





終盤に比較的立った滝が現れる。
ここでS木リーダーがリードし、T田さんにロープを出す。
普段からドライツーリングで慣らしているS木くんはスムースにロープワークをこなす。私ではこうはいかない。勉強になります。



好天が続くと普段は枯れ滝らしい所を越えて終了。
右側に黒い送水パイプ?が現れるので間違えることはなさそうだが、そこからゲレンデまでの藪こぎは少々難儀する。


結局道中はほとんど雨にやられたが、思った以上に快適に遡行できた。
短い行程の中にも比較的内容の詰まっており、天気の良い日を狙って泳ぎやシャワークライミングを堪能しにまた訪れたい沢であった。