つい2週間前に遡行した東荒倉沢第一ルンゼ
後日、『第三ルンゼも面白いよ』という話を巨匠から伺い、これは遡行しておかねばとは思っていたが、例によってシュウさんからお誘いを受け快諾。
9月となり、これから徐々に気温が下がってくるだろうこの時期に、最高気温30℃予想の晴天に恵まれ絶好の沢日和。泳ぐもシャワーもこれが最後かな?と挑んだ遡行であったが…
今回はSBEC沢部のtakahashiさんも参戦する。

【行動日】2019年9月1日(日曜日)
【行動距離】約7.4km
【行動時間】約9時間
  8:00駐車場~8:30入渓~15:15稜線上~15:30八森山山頂~17:00駐車場
【天候】晴れ時々曇り
【使用装備】30mロープ、ハーケン、スリング
【メンバー】シュウさん(L)、takahashiさん、はでりゅう

『東荒倉沢第三ルンゼ』
仙台組には早起きをお願いし、1時間早めの6時に合流し現地へ。
前回飲めなかったフローズンコーラを朝っぱらから堪能し、気合いはMAX。
登山道入り口~駐車スペースまでは1ヵ所辛い轍があるが、そこはシュウさんのナビで無事にclear。ちょっとお腹を擦ったみたいなので、修理代はシュウさんの職場に請求しておくこととする。


前回は遠回りでの入渓だったため、1つ目の堰堤はそのまま上部を通れたが、今回は駐車場まで入れたため、目の前に見える堰堤を2つ目の堰堤と勘違いし大幅に時間をロスしてしまう。
一旦駐車場まで戻り、登山道を少し歩いてから右手を流れる刀場川へ入渓すると、すぐに面倒な堰堤にぶつかる。前回よりもやや水量が多いようで、今回は泳いだほうが早かったが、このあとの行程を考えると無駄な体力を使ってしまったと後悔する。

大きな堰堤を2つ、小さな堰堤を1つ越え少し歩くと、東荒倉沢最初の滝が現れる。第一ルンゼの分岐までは特に難所はない。前回は登っても登っても滝だらけという印象であったが、例によって第三ルンゼの事前情報も少なく、GPSを確認しながらゆっくりと歩く。



↑は第一ルンゼへの分岐。今回は本流と思われる第三ルンゼなので直進。

大小様々な滝が迎えてくれるが程好い間隔で、第一ルンゼと比べると幾らかはへつりも歩きも楽しめる。直登できる滝も多いが高さもあるため、少しでも不安を感じるなら高巻きやロープ出しも行うが、リーダーのシュウさんはその辺の判断も早くて非常に助かった。






第三ルンゼにも100mの滝があるとのことだったが、終盤に出てきたこれがそうだと思われる。かなり滑っており、若干脆そうでもあったため取り付きは高巻くことにしたが、途中からは快適に登れる。振り返ると最上町の田園風景が一望できる。まさに絶景である。


これだけ高度を稼いでも、稜線手前までは小滝が連続する。ここにきて滑る滝と疲労のためか、ラバーソールのtakahashiさんにはお助け紐が連発する。同じラバーソールでもシュウさんはサクサクである。フェルトソールの私は最後の藪こぎで足を引っ張ることを宣言しておいたので、ここで恩を売っておくことに。
背丈以上の藪こぎに悪戦苦闘しながらも、15分くらいで稜線に到着。八森山の山頂で記念撮影をする。

入渓ポイントを間違えて大幅に時間をロスしてしまい、前回よりも1時間早く出発したにも関わらず、駐車場に戻ってきたのは前回と同じ時刻。まぁ、時間はかかったが無事に下山できたので良しとしよう。
帰路で中山平温泉『しんとろの湯』で汗を流す。入浴料金420円。露天風呂はないが、なかなか良いお風呂であった。

〈GPS軌跡〉