いよいよ苦手な胃カメラの検査室へと入っていった僕
先生と看護師さんが笑顔で迎えてくれる
診察台に横になった僕はまさにマナ板のコイ状態
先生がやさしく丁寧に状況説明しながらカメラを口へ入れていく。
思わず、口にくわえたマウスピースを強く噛み締める
まるでボクサーのように・・・ってオレは亀田か
「もう少し軽く噛んでくださいね」
看護師さんのやさしい声がした
そして一番の我慢どころ・・・つまり、カメラが喉を過ぎる瞬間・・・
おえ~っ
「今飲み込まないでそのままじっとしていてくださいね」
先生がすかさずアドバイス。
じっと我慢の子になる素直な僕。
ところが・・・
「ハイ、十二指腸のあたりまで下がってきましたからねー」
「あれっカメラいつの間に入ったん」
そう、カメラが喉を通り過ぎるのが全くわからなかったのだ
それでもカメラが胃の内部をあちこち動くたびに気分は悪くなる
そのたびに背中をさすってくれる優しい手が・・・。
看護師さんがグッドタイミングでさすってくれていた
これがまた楽になるんだわ。さすがやねー。
そして何とか胃カメラ検査も終了
「ふ~っ」
先生はすぐに僕を座らせ、今撮った胃の内部を見せながら説明を始めた。
またしてもドキドキ
「十二指腸はきれいですね」
「やった~」
「これが胃の下の部分です。少し荒れてますが出血もないので大丈夫ですね」
「やった~」
「これが真ん中あたりですが・・・・、ここ2箇所ほど炎症をおこしている部分があります。うん、でも大丈夫でしょう」
「かろうじてやった~、かな」
かなり安心モードになっていた僕に
「あっ、ここ」
「えっ」
先生が見せてくれたのはキノコ状のポリープだった
し、しかもかなり大きいやないの・・・デカすぎる~パソコン画面で明らかにわかる大きさ
テンションが下がる僕
「せ、先生・・・これかなり大きいですよねぇ」
「まあ、5ミリほどでしょう」
「5ミリ・・・・・小さいやん」
そう、画面でデカく見えていただけで、実際はたったの5ミリだった
「これもまあ心配ないでしょう」
ひとまずは少し荒れた胃は胃薬で対応すればよいとのことで、検査はことなきを得た
でも、これで調子に乗ってはいけないのだ。
<喉もと過ぎればカメラを忘れる>
じゃなかった・・・
<喉もと過ぎれば熱さを忘れる>
ちゃんと胃に銘じて、いや、肝に銘じて健康に注意しないとけないとつくづく思った僕だったとさ。