自分の頬と指先が何かに触れているのに気がついて、僕は目を覚ました。
そこは、紛れもない砂漠だった。
どうやらここで長い間眠ってしまっていたようだ。

その場に立ち上がり、衣服についた砂を払いおとした。

そして、ゆっくりと辺りを見渡した。
草木一本生えていない。
隣では、京ちゃんがスヤスヤと寝息をたてていた。


ふと、脳内に僕たちがあの黒い化け物に飲み込まれる瞬間の映像が浮かんだ。


ここは奴の体内だろうか。

僕たちはヘビに丸飲みにされたカエルさながら、意識がある状態で消化されてしまうのだろうか。


そんな風に考えを巡らせていると、背中に誰かの視線を感じた。

ゴクリと唾を飲み込む。

しかし、そいつが何者か知りたいという欲求には逆らえず、僕はそのまま後ろを振り返った。