みなさまこんにちは。春の気配も日に日に増す中、いかがお過ごしでしょうか。

 今回は、2024年2月10日に実施した、「第4回 岡崎市東公園・小呂湿地 しぜんかんさつ会」における、かんさつ会の様子をご紹介します。晴天のもと、無事に開催することができました。

 9:10に駐車場を出発し、みなさんで談笑しながら進んでいくと、葉を落とした木々や、鳥に食べ尽くされて実が残っていない木々が目立ちました。耳を澄ますと、カラ混群やコジュケイの鳴き声を確認できました。そんな中、一度立ち止まって、落ち葉に関するアクティビティを実施。実際に落ち葉をガサッと手に取ってみると、いろんな種類の葉に加え、いろんな状態の葉をみることができました。「触ってみる」ことで、落ち葉の腐食度合いや、「この葉には中心線のところに2つ突起がある!」といった発見もしていただきました。また、その近くの土(火山灰層)も実際に触って観察する方も見えました。

 

 どんな落ち葉があるのかな?

 

 前回のかんさつ会では、実際に食事をするニホンリスの姿を観察したわけですが、今回は、その痕跡である「エビフライ」を大量に発見しました! いったい何匹のリスがいつごろ、そして何日間、ここで食事をしたのでしょうか?

 たくさん見つかったエビフライ

 

 今回もおかざき湿地保護の会のみなさまに、小呂湿地をご案内いただきました。入口でクイズを出題し、小呂湿地の植物が120種以上にのぼることに驚きの声も聞かれました。また、現在設置が進む獣害ネットや、保護の会の活動である草刈りの意義についても参加者の方に理解を深めていただいたことと思います。1月下旬から始まったアカガエルの産卵がピークを過ぎ、いろんな様子の卵を観察することができました。  

 

 1塊で1500コの卵があるという噂も!

 メス1匹あたり1塊産卵するため、卵塊の数をカウントすることが、その土地のアカガエル生息数の正確な把握につながります。

   

 また、「冬にしか見られないもの」として、湿地の水の流れや、田んぼのあぜにあたる、湿地の周縁の環境を観察することができました。また、湿地の手前にある田んぼの脇では綿毛でふわふわの植物を発見!青々としているときにはなかなか気がつかない、カモメヅル属の実がはじけた様子、さらにはその種子がどのように飛んでいくか、実際に試しました。とても面白かったです。

 

 草刈りを終えた湿地(左)とそのままの環境を残す箇所も(右)

 

 小呂池では、オオバン、カワウ、カルガモのほか、マガモ、ヨシガモ(いずれもオス・メス両方)を観察。オスとメスの姿の違いが話題に上がりました。「種類が分かる」ことも大切ですが、その前にきちんとどんな姿をしているかという「観察」をすることで、気づきを得ていきたいですね。実際に観察してみると見えるものが変わってきます。

ヨシガモ オス 鮮やかですね

 

ヨシガモ メス カモの識別は慣れが必要ですね💦

 

次回は、2024年6/8(土)「初夏のしぜんを楽しもう」を開催します。ぜひご参加ください。

~観察会概要~

2024年6/8(土)「岡崎市東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会」

 一緒に初夏の自然観察を楽しみませんか

 当日集合(予約不要!) 6/8(土)9:00(-12:00)

 岡崎東公園北駐車場最上段 参加費 100円

 主催:西三河自然観察会 (愛知県自然観察指導員連絡協議会 西三河支部)

 

 

さて、ブログの方もぼちぼち更新していきたいと思います。

今のところのネタとして、

・今が旬!温州みかんの後には何たべる?~かんきつの世界~

・ブナ科の観察記録

を発信できればなと思っています。それでは、ご訪問いただきありがとうございました。