みなさま、ご無沙汰しております。春が待ち遠しいなと思うばかりです。

 さて、今回は10/12(土)に開催した第3回岡崎市東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会 かんさつ会だよりを皆さまに共有したいと思います。次回は2/10(土)に「冬の自然を楽しもう」を開催します。ぜひご参加ください。若者が頑張っております。ぜひ一度おいでください。詳細は当記事の最後にあります。

 ※この記事は予告無しに公開を中止する場合があります。


 9:00頃に駐車場を出発し、ゆっくり歩きながら木々の様子を見ると、様々な実がなっていました。クリ、カキ、ミツバアケビといった10:00前には小呂池に到着し、池の周辺を観察しました。

 10:20頃、テーダマツがある林の横を通る際に、上から松ぼっくりの破片が落ちてきました。そこで、木の下を探してみると「エビフライ」を発見。そして、さらにニホンリスの姿を捉えることができました!近年、タイワンリスやシマリスが野生化し、問題となっている地域も多く、これからも継続的な観察が必要でしょう。(筆者は10/10に桑谷山荘周辺でもニホンリスを目撃しました。)

 この「テーダマツ」は3本の葉が1セットで出ることから三葉松とも呼ばれます。クロマツやアカマツは2本の葉が1セットで出ます。松ぼっくりは1つ1つの片にトゲがあって、触るとチクチクします。こんなテーダマツは、緑化や砂防のために本州各地で植えられ、その「強さ」が時折問題視されます。数本植えたところから、繁殖してどんどん従来の植生から生息範囲を奪いうる外来種なのです。そんな松をニホンリスが食べるというのは純粋に驚きました。

 

ニホンリス

 上からこんにちは!

 

テーダマツ リス

 なんか降ってきた!と思ったら…

 

 湿地では、今回もおかざき湿地保護の会のみなさまに小呂湿地をご案内いただきました。サワヒヨドリやサワギキョウがちょうど見頃を迎えていました。ほかにもコマツカサススキやニッポンイヌノハナヒゲの美しい穂が見られたり、ウメバチソウのつぼみがみられたりと見所ある観察会となりました。

 

サワヒヨドリ

 美しいサワヒヨドリ フジバカマは中国原産(が多いとみられているの)です。

 

 また、今日の観察会の道すがら取ってきたものを並べて、「実・種の役割」について考えました。実はどうやって次の命をつなぐ場所に移動するのでしょうか。「風や水に運んでもらう」、「ストンと落ちる」、「生きものに食べてもらう」、「まずは自分で動く(はぜる)」などが考えられるでしょう。では、一番遠くまで移動できるのは、どんな実や種でしょうか。反対に移動が少ないのは??

 

秋の木の実

 いろんな実がありますね。

 

 答えは一概に言えませんが、サクラの実、ドングリと、カエデのプロペラ付きの羽を比べると、一般的に移動可能距離はドングリ≒サクラ>カエデとなります。鳥が食べた実はすぐに消化され糞になってしまい、哺乳類(代表例:クマ)に食べられた方が遠くまで運ばれるなんて事もあるのです。実際に観察してみると見えるものが変わってきますね。

 

 次回のかんさつ会の予告

 2024年2/10(土)に「岡崎市東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会」を行います。

 一緒に真冬の自然観察を楽しみませんか? 

 当日集合(予約不要!) 2/10(土)9:00(-12:00) 

 岡崎東公園北駐車場最上段 参加費 100円 

 主催:西三河自然観察会 (愛知県自然観察指導員連絡協議会 西三河支部)

 

 さて、次回以降のブログ記事ですが、どうしましょうか...

 ネタとしては、「これまでに食べた柑橘類の紹介」、「2024年に見たい生き物たち」といったところでしょうか。ネタが不足しています...