みなさまこんにちは。暑い日が続いた上に、急に朝晩が寒くなるなど毎日たいへんですが、いかがお過ごしでしょうか。

 今回は、今がチャンスとばかりにあちこち出かけている大学生の「いきもの探索記」をご紹介します。あまり世間に出すのが好ましくない情報もある中で、限られた言及・紹介にとどめるものがありますが、ご了承いただければ幸いです。それでは見ていきましょう。

 

1.シギチって知ってる?

 シギチはシギ・チドリ類の略称および総称で、野鳥好きの方にはメジャーな言葉です。シギチは干潟や田んぼでよく見られる鳥で、春・秋には多くの種類を観察することができます。これは、多くのシギチ類が夏には日本よりも北のシベリアやアラスカなどで繁殖し、冬には南へ渡っていくからです。

 

2.どうやって観察するの?

 基本的には、海岸や河口の岩場や干潟、あるいは(稲、蓮等の)刈り取りが終わった田、休耕田に多く飛来します。また種によっては冬に河川で見られることもあります。

 警戒心が強く、近づいただけで逃げてしまうことが多いです。よって、車をあぜ道や海岸に停車させ、車の中から双眼鏡、スコープを用いて観察するスタイルが一般的かと思います。もちろん、散歩の途中で観察することも可能です。

 また、観察スポットによって違いが生じますが、一般的には干潮の前後各2時間ならば、比較的容易に観察できると思います。完全に潮が引いた状態だと、干潟が広がっても人間からは見にくい場所に行ってしまったり、なかなか簡単ではないかもしれませんね。

 

3. どんな種類がいるの?  写真がひたすら続きます。

イソシギ


クサシギ

イソシギと異なり、白い部分が少ないですね。

 

ハマシギ

群れで飛ぶ姿は圧巻です。

 

なんか絶妙な顔で向かってきてる方が・・・

 

トウネン

羽の模様が美しいですね。

 

ソリハシシギ

 

たしかに嘴が反っていますね。

 

チュウシャクシギ

かわいいアンヨ

 

アオアシシギ

足はそんなに青くないです・・・

 

キアシシギ

どこ見てんの?

 

セイタカシギ

 

キョウジョシギ

まるで間違い探しです。(2羽います)

 

渋いお顔ですね

 

メダイチドリ

こんな鮮やかな色のシギチもいるのか!

 

コチドリ(幼鳥) 干潟にて

 

イエローのアイリングが特徴です

 

イカルチドリ

イカルチドリは川でよく見られます。

 

シロチドリ

まん丸。かわいい。

 

ムナグロ

 

 

ダイゼン

 

 

ミヤコドリ

よくニンジンといわれます。確かに!

 

4. まずは自分の気になるところから・・・

 私がシギチにはまったのは、大学のサークルで先輩に教えていただける機会があったからです。ほかにも、いろいろ見るべき種があるのですが、なにせ特定の時期に足で稼がないと見に行けないので、まだまだです。率直に言って、今も分からないことだらけですし、同定も自力では難しいときが多々あります。

 

 ただ、当ブログをお読みいただいている方に何度も申し上げて恐縮ですが、名前が分かる=自然観察ではありません。名前が分かるのは「解説」です。自然の解説をできるようにする必要は全くないと考えています。そして、観察ができるようになってから解説ができるようになります。

 観察は自分があるものを見た、あるいは実際の見た目・手触り・匂いなど、五感を使って感じたときに、「不思議だな」、「なんでだろう」、「きれいだな」などの感想を言葉にすることです。写真をとることもステキですが、「スケッチ」をしてみると、自分に何が見えていて何が見えていないのかよく分かるでしょう。シギチも何が分かって何が分からないのか、はっきりさせておくとよいと思います。

 

 みなさんもぜひ身近な自然観察を楽しみましょう!

 

それでは今回もお読みいただきありがとうございました。