皆さまこんにちは。

今回は、愛知県岡崎市の有名な湿地である、北山湿地に行ってきた感想と写真を共有したいと思います。

 

1.北山湿地の概要

 北山湿地は岡崎市の旧額田町域に近い南の方に位置しています。上流側の湿地では、50年以上湿性湿原としての環境が維持されています。また、小呂湿地同様、岡崎市閑居保護区に指定されているほか、おかざき湿地保護の会をはじめとする市民活動によって保護されています。また、礫岩・変成岩が表出しており、それなりに湿地環境が維持されやすいのかなといったところです。

 

2.北山湿地で見られた植物

 北山湿地のホームページにも多くの写真が載っていますので、きれいな写真を見たい方はそちらへ。

 以下リンクです。

 

ミミカキグサの画像

ミミカキグサ

きれいですね。 これは南方に起源があります

 

ヒナノジャクショウの画像

湿地植生とはいえないかもしれませんが・・・ヒナノジャクショウです。

ギンリョウソウと同じ腐生植物です。これも南方系ですよ。

 

ナンカイイワカガミの画像

イワカガミの群落

こちらはナンカイイワカガミというそうです。知らなかった・・・

と思ったら、昔はヤマイワカガミと分類されていたものが変わっているようですね。古い図鑑を頼りにするだけではなくて、インターネットを活用しないとですね。(大学1年生が何を言っているんだ・・・)

 

ミズギボウシの画像

ミズギボウシ

日陰だったので、さすがにまだ咲いていませんでした。

 

コモウセンゴケ(?)、ホザキノミミカキグサ、ミカヅキグサ

 トウカイコモウセンゴケかと思ったのですが、市のホームページでは同じ画角のものがコモウセンゴケとして紹介されています。はっきり言って謎です。

 ちなみに、トウカイとコモウセンの違いは、トウカイがモウセンゴケ×コモウセンなので、ゲノムが違うわけですが、形質上は、トウカイが、葉の形がスプーンのように元の部分が細くなっており、それに対し、コモウセンはへらのように葉柄との区別がはっきりしないと言われていますが、正直それだけでははっきり区別できないですよね。生育環境もトウカイはモウセンゴケの遺伝子を導入することで、水の多い環境に適応してきたのではないかという話も聞いたことがあります。

 ちなみに、筆者の父は、以前屋久島の海岸で大量のコモウセンを見つけたそうです。

 

 日中に行ったので、とても暑かったです・・・。そのため写真をあまり撮らずに帰ってきてしまいました。他に見られた面白い(?)ものは、ハッチョウトンボ、ミズギクとサワシロギクの花ですかね。

 

 最近の植物の話

 2ヶ月ほど前に、神戸大学からサギソウとウラシマソウに関する面白い研究が発表されました。チェックされていない方は、是非一度ご覧になってみてください。

 

 
 

 

 

 

次回は、ほんものの湧水湿地を見て感動した話です。”ほんもの”とは・・・是非お楽しみに。