宮城県の中学校で、当時3年生だった特別支援学級に在籍していたお子さんが、自殺を図った原因がいじめだったとし、保護者が訴えているというニュースが流れました。

 

このお子さんは、支援級、普通級を行き来しながら授業を受けるパターンをとっていたようですが、どちらの学級でのいじめなのかは、記事からは読み取れませんでした。

 

このお子さんは、自殺を図った時に遺書も書いており、その中で、同級生からのいじめがあったことを訴えています。

 

残念なことに、学校は本人の聞き取りすらしていません。

本人に聞き取りすらしなかった学校の理由が、

”本人に聞き取りをしないのは少年の心情を考慮した第三者委の判断”

と言ったそうで・・・

 

国が出している、いじめのガイドラインの中では、被害児童の心情を考慮し、いじめに関する聞き取りをしなくてもよいなんていう、記載は一切ありません。

 

国が、最低限、ここは守って対応にあたりましょうとしているガイドラインは、何の為にあると思っているのか、いじめのニュースに出てくる学校の事例は、ことごとくガイドラインを無視していて、基本に則った動きすらせず、被害児童が命を落とした、落としそうになったという結果を導いています。

 

対応すべき大人が、対応の基本を守ることもできず、自分たちの行動が基準から外れていないかと、確認できる存在もおらずなので、現状の体制では、対応できない集団が学校を運営しているという事なのではないかと思いました。

 

数々のいじめに関する重大事件が繰り返されているのに、自分たちの行いを振り返ることも、軌道修正することもできない大人が、今後もちゃんとした対応ができるようになるとは思えなくて・・・。

 

子どもたちは、ごく普通の会話の中に、”SHIね”、”消えろ”と使います。ドッジボールをしている時、カードゲームに夢中になっている時・・・。ゲームの中だから良しとはせずに、酷いことばが溢れる遊び方は、遊びを中断してルールを確認しあいます。

 

ですが、大人の目を離れた時は、無法地帯になります。

 

我が家の子どもたちと違う学年のお子さんでしたが、まだ携帯の時代でしたが、子どもも持つようになった頃に、メールのやり取りで

”SHIね”、”消えろ”と毎日送られていたお子さんが、自らの命を絶ってしまったという、悲しく痛ましいできごとが起きました。

 

今の時代であれば、いじめの重大事態として、加害児童にも指導が入る出来事だったと思いますが、この当時は学校単位で対応することとなっていた為、具体的な原因も問題点もあやふやのまま終わってしまいました。

 

ニュースにはならないけれど・・・という重大事態に匹敵するような残酷ないじめも、確かに存在しますし、学校だけでは対応しきれていないというのも明らかです。

 

ネット社会になってから、いじめの手段も陰湿さを増している印象もあります。大人の目が届きにくいという状況が、子どものいじめを加速させている原因にもなっているような気がします。

 

加害児童や家庭に対する対応方法や、プログラムを作って踏み込むということはできませんかね・・・。

被害児童の辛さを聞き取るだけでは(被害児童のフォローは大切です)、改善には向かって行かないように思います。

 

大人が思っているより、加害児童の嫌がらせはしつこいです。

いろんな方法で、相手の嫌がることを考えては試し、それを面白がってくっついてくる仲間も増えていきます。

 

残念なことに、自分の子どもがいじめの加害児童だと認識している保護者もいますが、相手のお子さんの拒否する姿勢が許せないと、加害児童の我が子をけしかけるという保護者も存在するのです。

親子が一緒になって、同じレベルで、嫌がらせを面白がっていたという場面に遭遇したことがありました・・・ガーン

 

行動力も判断力もない大人をあてにするのも、馬鹿々々しいと思うことも多くあるので、いじめ対策チームを子どもたちで構成し、子どもたちにも考えて活動するというほうが、よっぽど機能するのではないかと思いました。

 

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。