自衛隊候補生が銃を乱射させた事件で、候補生が幼少期に一時保護を受けていたという報道がありました。
養育できない事情があったから、一時保護に至ったということですが、家庭復帰をするにあたり、その後のフォローがどうだったのかも気になるところです。
児相に保護されると、一時保護所で過ごすことになるということは知られていると思いますが、この保護のあり方もいろんな考えがあって、なるべく施設ではなく、家庭の雰囲気を味わえる経験をさせたいと思うお子さんは、養育里親、専門里親の元で里親家庭の中で保護をするというケースもあるのです。
いきなり親から剥がされて、知らない人たちの集団に入れられて・・・と、子どもにとってはかなりのストレスになる経験となります。
里親さんの元で、保護されたお子さんの中には、成人しても里帰りは里親さんの元に訪れているという、元保護児童もいますので、里親会での経験談は涙なしには伺っていられない話が多かったです。
日本は保護をする行為も、遅れている国ですので、こういった里親さんが増えるといいなと思うのですが・・・。
私も大きな病気をしなければ、退職後に養育里親をやろうかと思っていたのですが、いつ再発するかもわからない身体になってしまったので、大事なお子さんの命を預かれないと思い、断念しています。
こういった制度があることも、知ってほしいところなんですよね。
候補生の犯人も、こういったチャンスがあって、心の荒れている部分を、ちゃんとフォローしてくれる人たちがいたら・・・と思ってしまいます。
たらればの話をしてもしょうがないのですが・・・。
できることが明確なのに、何もしてこなかったという事実は悔やまれます。