いじめのプロローグ
Y子の家を乗っ取った、というレッテルを貼られたどんぐり。
Y子は私を悪人役にしたくてしょうがないので、クラス全員にその話をし、クラス全員が私を無視するという生活がスタートしました。
私は、この件について毎日泣いて母に訴えています。
頼むから、前に住んでいたところに戻ってと。
親たちの前ではいい子でいるY子は、毎朝、一緒に学校に行きます。
親の目が届かなくなってから、ダッシュで私から離れ学校に行きます。
そして、このY子の母親も曲者で、どんぐりちゃんがクラスでいじめられていることを可哀そうに思って、うちの娘だけはどんぐりちゃんと一緒に学校に行ったりして庇っているのよ。
これを近所に言いふらすのです。
そして、この母親も、どんぐり家が我が家を乗っ取ったと主張していたのでした。
母親にしてみれば、1階の居住スペースを明け渡し、2階のみで生活をするということがどういうことなのか(玄関は別々です)、夫から聞いているはずです。そうでなければ、納得して2階部分のみの生活はできないでしょう・・・。
私が、この大人の事情を知ったのは、娘を出産してからの事でした。
私が何故、あのような環境になったのか母親に聞いてみたのです。
母は、次の転居先が見つかるまでという話だったから、長くても1か月くらいだと思っていた。祖父は、Y子の父を先生と呼んでいたので、病気で苦労しているから少しは配慮をしてあげないとと、祖父自身も急かさなかった。
そうだ・・・
確かに祖父は先生と言っていた。
で、何の先生だったの?
先生なんてものではなかったわよ。
おじいちゃんや担任には「弁護士」だって言っていたけど、実は弁護士ではなくて「弁護士事務所に勤めている事務員」だったのよ。
えっ騙されていたの
当時わね・・・。
病気って重病だったの?
痛風よ。働けないほどではなくて、仕事に行かないだけだったみたい。
その家庭の事情もあるだろうから、詳しくは知らないけど、命にかかわるような病気ではなかったわね。
話が繋がったわ・・・。
担任がY子の父親は、勉強家で弁護士になって頑張っていたけど、痛風で働けなくなって苦労しているんだ。本当は苦労するような立場ではないんだけど・・・。って突然話し始めたのを、今思い出した。
あの一家の大ウソつきに我が家は振り回されていたのかということが、よくわかりました。
人を攻撃するタイプの人間が行いがちなパターンの中に、自己防衛があります。自分たちの嘘の積み重ねがバレない様に、嘘を吹き込んで自分の家の悪事を目立たせなくするのがY子一家の作戦でした。
最後の最後まで嘘を塗り固めていましたが、後には引けなかったのでしょう。
教員のいじめの中に、ベテランの女性教諭の存在が「女帝」と言われて報道されていますが、女帝の地位を守るためには、自分に逆らうとこういう目にあいますよという圧力で自分の地位を守ったがゆえに、いじめの力が強くなっていったのではと想像してみました。
やっていることは子どもレベルです。
大人になっても、それが良くないと理解できなかった、幼さにも程がある内容だと思います。
そしてY子の母も毒ママも同じだと思うのです。
大人ってなんだろう
大人の基準は、ある程度の成長が止まった身体的特徴であり、心の成長は別のものなのではないかと思っています。
心の成長には別の表現が必要なのではないかと。
判断の力が一定の成長を遂げられなかった人たちに「大人なのに」を突き付けてもしょうがないのかなと思っています。