11.筑紫森岩脈(秋田市河辺)

 

標高:392m

駐車場:あり(3台くらい)

トイレ:なし

登り片道:47分 (看板から)

おすすめPoint:山頂からの眺めがいい。各所に看板があり整っている。

歴史:古来からの信仰の山。背後に鎮座する太平山詣での「お山かけ」として、地元のみならず、遠く県外からの山詣者で栄えてきた。

 

《昔話:天狗のかけ橋(要約)》

柱状節理と言う岩脈が塔を立てたような断崖絶壁を作り、この辺りには天狗が住んでいたと言われている。

坂上田村麻呂がエゾ征伐でこの地を訪れたが、地元民は逃げ回り、なかなか苦戦した。

田村将軍は筑紫森に住む天狗と交渉。「岩谷山と筑紫森をつなぐかけ橋を一晩の間に作れたら、天狗の住みかを平定する」と。

天狗たちは柱状節理を用いて、みるみる橋を作り上げていった。

しかし、それを邪魔しようとする鬼が二つ森(岩谷山の南にある二つの山:10.岩谷山 参照)に住んでいた。

予定より早く朝を告げる「コケコッコー」を聞かせ、天狗たちは驚き、完成まぎわだった架け橋を壊し、阿仁の奥に逃げて行った、とさ。(山頂神社の中に書かれていました)

 

筑紫森岩脈 (つくしもりがんみゃく)は史跡名勝、国の天然記念物

流紋岩の横臥柱状節理岩脈のドーム状の奇山

《地質の説明》

マグマは冷えて岩石になります。その冷却の際、ひび割れた状態(水田の泥が乾燥して多角形にひび割れるのと同じ)を節理といい、一方向の規則正しいひび割れを柱状節理と言うそうです。

岩脈(がんみゃく)とは、地層や岩石の割れ目にマグマが貫入して板状に固まった状態で、そのマグマに柱状節理が起きました。筑紫森のマグマは玄武岩や凝灰岩、安山岩ではなく「流紋岩」であり、この岩石が、隆起によって地表にもたらされた状態です。侵食による、河原(玄武洞:兵庫県、岩手県)や海岸線(東尋坊:福井県)ではなく、おわんを伏せたような溶岩ドームを形成し、山頂にこの柱状節理があるのは驚きです。

 

 

道案内

Navi.で「ユフォーレ」と検索します。

「ユフォーレ」入口を過ぎ、「岩見ダム」方面に進んでいきます。

 

注意しながら進んでいくと、「筑紫森登山口」「山の学校 北の風」の看板がありますので、

左折します。「林道 起点」

「林道 起点」と書かれていますが、この道は舗装道路です。

すれ違えない所もあり、ドキドキしながら登っていきます。

 

地図上では、ヘアピンカーブの頂点に登山口があります。写真の看板が目印です。

ここに3台くらい駐車出来ます。

 

看板を見てみましょう、「表参道」と「裏参道」がありますが、それは後で説明する

「合流ポイント A 」の先の道なので、惑わされないでください。

まずは「合流ポイント A 」までの道案内です。

 

いきなり沢からスタートです。

カタクリの花が咲いていました(4/14)。

 

 

一つ目の分かれ道です。「筑紫森裏参道→」の看板があります。

標識はありませんが直進が「表参道」です。しかしどちらも「合流ポイント A 」に着きますので、どちらを進んでも間違いではありません。

*個人的感想は、右のコースの方が傾斜がなだらかで歩きやすく、尾根を歩きますので涼しいです。

 

また看板を見つけました。これらの看板は今後も残っているのでしょうか?

  

 

「合流ポイント A 」に着きました。「高度310m」

  

  

ここは比較的平らで、木陰もありますので、休憩ポイントでもあります口笛

やはり、帰り道(下り)は「裏参道」の看板しかありません。「表」はお勧めでないのかもはてなマーク

 

本当の「表参道」「裏参道」「三十三観音巡り」コースに分かれるのはこの先です。

少し登った所にの「表参道」「裏参道」の分かれ道がありますが、「裏参道」は黄色いロープが張られていて通行止めですゲッソリ

 

「表参道」を進むと傾斜が急になり、岩場になります。ここからは手袋が必要ですハイハイ

「三十三観音巡り」「表参道」の分かれ道がありました。

右の「筑紫森山頂」を目指します。(左に行っても山頂に行けますが、)

 

看板を見つけました。サルノコシカケがありました。ちょっと休憩口笛

 

看板あり、この先、”ロープ”、”鎖”に頼った道です。「高度320m」

鎖に頼る時は、くれぐれも全体重をかけないでください。お一人づつお進みください。

なぜなら、鎖の一番上は、これ、

 

「これはこの上が山頂か?」と期待「高度330m」

“ロープ”は松の根っこに縛られています。この松は「なんと力強い」事でしょう!

「力持ちの松」と命名しました。

 

まだ先がありました。ここも休憩ポイントでしょうね口笛

ここから細い道になります。

 

「天狗の油こぼし」登山客とすれ違いました。

 

しかし、崖のへりを歩いているので、すれ違うのもハラハラします昇天

 

ラストの急勾配です。「高度340m」

 

これが有名な柱状節理びっくりマーク

 

山頂(合流ポイント B)に着きました。山頂の筑紫森神社⛩です。

その後ろ(北)に、太平山(三吉神社)が、、美しい、、

思わず、手を合わせました🙏

(あれ、スマホの高度は 350°? 標高392mのはずなのに?)

 

ここにも登山客(私より年配?)がいましたので、お話してみると、神社の扉を開けてもいいとの事。

お賽銭を入れ、神様にお祈りしました。

神聖なものですので、神様の写真は公開しません。

くれぐれもイタズラ、窃盗はやめてくださいびっくりマーク Don't steal !! 不偷! 훔치지 마라.!

 

あたりを見回すと「岩谷山」が。ここに架け橋を作った天狗さん、すごいですねびっくりマーク

 

神社の右側に「三十三観音巡り」へのコースがあります。

実際はここを下ったのですが、登ったと仮定して、以下に案内いたします。

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「合流ポイント A 」の上「表参道」「三十三観音巡り」の分かれ道を左へ。

山を西がわに進みます。アップダウンのあるコースです。

 

まっすぐ伸びるヒノキの木?が目を引きます。

 

 

ここから観音様が並びます。多分「33体」いないと思います。埋もれているのかもしれません。

 

観音様が終わると、急勾配な”ロープ”の道ですハイハイ

スマホで測ると、50° でした。多分登るのは結構たいへん💧

 

綺麗な花が群生していました。後で調べるとイワウチワだそうです (4/14)

 

看板があります。

「千本垂木観音菩薩巡行路」は「裏参道」に続く道ですが、通行止めだそうですガーン

ここを写真の手前に上に登ると山頂です。

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「合流ポイント A 」まで降りて来ました。

看板はないのですが「表参道」右側に進んでみます。

不安になる細い道ですが、問題なく降りられました。

 

沢まで降りたら、靴と手を洗いました。

 

せっかくなので、岩見ダム(河北湖)まで行って来ました。

筑紫森の岩脈は、登らないとわかりません。