40.毛無山(男鹿市男鹿中)
標高:677m
駐車場:長楽寺の駐車場をお借りします
トイレ:(あり)
登り片道:2 時間 (駐車場から)
スマホ高低差:600m
おすすめPoint:信仰の山です。晴れていれば景色がいいかも?
歴史:
貞観(じょうがん)2年(860年)、慈覚大師円仁が、赤神山日積字永禅院(あかがみやまにっしゃくじようぜんいん)という寺院を開山した。
明治3年(1870年)、赤神神社となった。
現存の五社堂は宝永6年(1709年)に造営された。
かつては山伏の修行の修験道であり、この地から、本山、真山、真山神社まで至る11kmの道のりを「お山かけ」と呼んでいる。
《鬼が積んだ999段》
五社堂への石段には地元では有名な言い伝えがあります。
およそ2000年の昔、漢の武帝(紀元前156年~87年)は、不老不死の薬草を求めて5匹のコウモリを連れて男鹿にやってきました。コウモリは5匹の鬼に変わった。武帝は5匹の鬼たちを家来として使ったが、1年に一度正月を休みにさせました。鬼たちは大喜びして里へ降り、作物や家畜を奪って大暴れし、ついには里の娘までさらっていくようになりました。
困った村人たちは、一夜で千段の石段を築くことができれば1年に1人ずつ娘を差しだすが、もしできない時には二度と里に降りてこない、という賭けをしました。鬼たちは精魂を尽くして積み上げあと一段!正に完成寸前、というところで「コケコッコー」と一番鶏の鳴き声。鬼たちはあきらめて、約束どおり山奥へと立ち去ったといわれています。
この鳥の鳴き声は、モノマネの上手な村人が石段完成を阻むために鳴き真似をしたとか、いつも鬼に馬鹿にされている天邪鬼(アマノジャク)が腹いせに鳴き真似をしたとか言われています。
鬼が来なくなって何か心寂しく感じた村人たちが、年に一度正月15日に鬼の真似をして村中を回り歩く様になったのが、あのナマハゲの始まりだと言われています。
石段を完成させることのできなかった鬼は憤慨して千年杉の大木をひっこ抜き、逆さに立てたといわれています。五社堂境内の社務所に保存されているのが、それであると言われています。
《赤神神社五社堂》
鬼が築き上げたという999段の石段を登ると赤神神社五社堂が見えてきます。
祀られているのは5匹のなまはげで、両親と子供3人だといいます。
赤神神社の赤神とは、前述の漢の武帝のことだと言われています。
(男鹿なび より)
《赤神と黒神》
竜飛岬の黒神と当地の赤神が、十和田湖の女神を巡って争い、赤神が負けたが同情した女神は赤神を選んだという伝説がある。(Wikipedia)
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何と紀元前からの歴史がここにありました。ナマハゲの歴史も古いんですね
毛無山には、航空自衛隊のレーダー基地があり自衛隊の許可を得れば車で登れると言います
しかし、「コケコッコー」の階段は重要ですよね
赤神神社五社堂を参拝してから登ることにします
ちなみに「五社堂」「五社殿」間違えないようにしてください
*「五社堂」は赤神神社、「五社殿」は真山神社(真山(男鹿市男鹿中))です
実は過去に五社堂までは登ったことがあります
当時、急階段で筋肉痛になった記憶が、、、毛無山はその6倍の高低差(600m)、、、
無理かな? でも、行きたい(雨でも) 何ででしょうね
Navi.で「長楽寺(0185-27-2823)」と検索します。
途中撮影した山の様子です (今は梅雨)
「こりゃ、山頂は湿度100%だな」
「門前」に近づくと、なまはげ像が見えてきます。
ここにパーキングエリアがあり、トイレがあります(水洗)。
多目的トイレもありますので着替えもできる事を覚えておいてください
そのまま道を進むと、上り坂になります
2個目の大きなカーブの途中に「長楽寺」の石碑がありますので、曲がります
ここは観光客のパーキングエリアになっています
「長時間の駐車はご遠慮ください」と書かれていました
ここにもトイレはあるのですが、使用できませんでした。水道も使えません
さて、ここがスタート地点になるのですが、
いろいろ看板がありますので、とりあえず撮影しておきます
2200年前、不老不死の薬を求めて、と書いてある
壁になまはげの絵が書いてあります。その左側の石段が、例の階段です
五社堂までは、観光客も登ってきます
軽装の人が多い中、登山の装備はちょっと浮いちゃいます
この石段を「999段」数えるのは無理ですね
タマゴタケを見つけました(たくさん生えてます)
保呂羽山(横手市大森町)でご紹介しましたが食用です
しかし「タマゴタケモドキ」という毒キノコもありますのでご注意ください🍄
石段は濡れていると滑りやすいのでご注意ください
(実は、滑って転んで 右膝を強打しました
テンションdown
)
⛩が見えてきました
⛩をくぐってすぐに「姿見の井戸」がありました
「水鏡が曇り、真個の形が写らない人は、命が長くない」恐ろしくて覗けません
五社堂に到着しました
真ん中の祠だけ開いていますが、左から順にお祈りして行きます
「無事に帰れますように」
「雨が降りませんように」
「熊さんに会いませんように」
「ヒルやマダニに襲われませんように」
「道に迷いませんように」
社務所(無人)の右側を通過し、登山道に入ります
この後、石段はありません
昨日も雨でしたから、道に雨水が流れています
首無し地蔵がありました
立派な蜘蛛の巣🕸ですね。水滴💧がついてバレバレです
細い道、急斜度で、休憩ポイントがないまま、ここまで登ってきました
汗が乾かないので、もうビショビショ 熱中症にならないように水分補給
あれ、先の視界が曇ってきたぞ
予想通り、の中に突入か
毛無山では有名な「ピンクのなまはげ」です
みんな写真を撮るんですよね。アイドル的存在でしょうね
山頂まで、半分位の位置です。体力が大丈夫か決める位置でしょうね
少し進むと、メッセージ
一部、笹が多い所もあります🕸
カッパをマントのように羽織って、濡れた笹を分けて行きます
高度500m、霧が深くなってきました
初めての山で視界が悪いのは不安です
石碑がありましたが、、、読めない
いつの間にか、杉林に変わってました
何とも幻想的です
「毛無山」の標識ではありませんが、だんだん近づいてきました(GPSで確認)
お~、毛無山まであと500mか~
ここまでは、ほぼ一本道でしたので、視界が悪くても問題ありませんでした
「赤神神社」の看板がありました。「中宮」= 毛無山山頂
*ちなみに「奥宮」= 本山山頂です
ここからヤブに入ると思い、身構えました
しかし、あっけなく自衛隊道路に出ました
あれ? どっちだ?
スマホGPSで確認すると、左方向(北向き)に「毛無山」があります。ここは左へ
ここには看板がありません、帰りに道を見失わないように覚えておいてください
ピンクのテープがあります
「赤神神社」は? それっぽいヤブの道とピンクのテープがあります
これは、行くしかない
登り始めると、あっさりと三角屋根が見えました
「赤神神社(中宮)」到着です
二礼二拍手して、扉は開きませんでした
仕方がないので、つぼの中にお賽銭
さて、神社の裏に回ってみると、道があります
それを進むと、自衛隊道路に出ました
こっちの方が、少し高いかな
ここはレーダー基地なので、立ち入り禁止です
帰りは、自衛隊道路を下りました
下山途中で、登ってくる女性登山者に会いました
年は、私と同じ位か?少し上か?
「初めてだ」と言うので(私も初めてだったのですが)写真を見せながら「赤神神社」の行き方を教えてあげました
五社堂まで降りてくると、青空が広がっていました
(ちょっと悔しいけど)
帰りは、(石段は滑って危ないので)別ルートで降りることにしました
ここは、社務所の少し後ろにあります
しかし、思いの外、ビチャビチャで、けっこう苦戦しました
石段の、けっこう下に出ました
駐車場のトイレは使えなかったので、なまはげ像の所まで車で降りて、着替えました
なまはげにパンを盗られそうになりました
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