2004年3月7日(日) サンストらいぶの裏 Candy/CHIHIRO
Perfumeにとっては、同じ事務所・寮の先輩であり、同じBEE-HIVEの一員でもあるBuzyが、2004年3月3日(水)に1stシングル「鯨」(インペリアルレコード)をリリースすることを機に、サンストらいぶを卒業することになった。この日はその卒業ライブの日。Perfumeの出番はないが、のっちは見に行ったらしい(現在行方不明だが、のっちが同日16:01~から卒業ライブの感想を話しているBEE-HIVEカメラの動画がどこかにあるはず)。あ~ちゃんは……といえば、次のBEE-HIVEカメラを見れば分かるように、昼間からお風呂に入り、パジャマ姿で寮でまったり(何か理由があったのでしょう)。
2004年3月7日(日)13:48~ BEE-HIVEカメラ http://www.nicovideo.jp/watch/sm4027967
もうすぐ14:00からBuzyのサンスト卒業ライブが始まるので、みんな見に行ってください……というような趣旨の告知をしている。しかし今回関心があるのは、申し訳ないが、裏で卒業ライブをしているBuzyでも、派手派手パジャマ姿のあ~ちゃんでもない。関心があるのは、この動画のBGM(?)なのである。実はこの動画、バックに隣のスタジオで練習をしている歌声がずっと聞こえている。
う、うまい!! 誰? 何ていう曲?
この歌声の主こそが、あ~ちゃんが「ちーたん」と呼んでいるCandyこと小澤ちひろなのである。思わずボリュームを上げて聴き入ってしまう。あ~ちゃんの話し声を邪魔に感じるほどだ。歌っている曲は、オリジナルの「愛する人がいることで」。
Candyは札幌出身で、学年がPerfumeよりも一つ下。つまり、当時まだ中学2年生の女の子なのである。Candyは、Perfumeにとっては事務所でも寮でも後輩に当るが、この約1年後、Perfumeよりも一足先に2005年1月26日(水)に1stシングル「Bye & Thanks」(avex trax)でメジャー・デビューを飾る。本格的な大人向けのR&Bにしか聴こえない(説明が変?)のだが、デビュー時でも、まだ中学3年生なのである。2005年5月18日(水)リリースの2ndシングル「Promise」(avex trax)のPVでは、まだメジャー・デビュー前のPerfumeが26人のバック・ダンサーの中の3人として踊っている。
Candy 2ndシングル「Promise」PV http://jp.youtube.com/watch?v=nHA3vxDrJyw
このPVが撮影されたのは2005年4月16日で、場所は千葉の山奥の牧場だったことが、ラジオを通して、Perfume自身の口から語られている。
2005年4月29日(金)24:30~25:00 RCCラジオ(広島) 『パフュームのドッキ・ドキ・オンエア』第39回
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2481202 【6分40秒頃から】
そして、2004年3月7日のBEE-HIVEカメラで聞こえていた「愛する人がいることで」は、なんと2005年8月3日(水)発売の3rdシングル「Stay Gold」
http://candy-net.jp/index.html
【HPの右下からPVの一部が見られる】
のB面として世に出ることになる。CD化される1年半も前に、すでに練習していたのだ。それだけで驚いていてはいけない。2008年8月5日(火)のJewel League 08 @表参道FABにCandyが出演して、同曲を歌った際には、この曲はCandyが札幌から上京してきた2003年8月24日以前に、Candy自身が作詞したものだと語っていた。恐るべし。
Perfumeとは仲が良かったらしく、Candyは、2007年3月14日(水)に発売されたPerfume最初のライブDVD『Fan Service [bitter]』が収録された2006年12月21日(木)「Perfume presents~Perfumeがいっぱいサンタ呼んじゃいました♪~」@原宿ASTRO HALL でも共演していた。ちなみにCandyはブログ
http://candy-net.jp/diary/index.cgi
の中で、2007年3月15日(木)に、Perfumeの[bitter]がデイリー9位になったことを「とってもHappyなこと」と記している。
ただ、Candyはレコード会社がMISIAと同じ路線をとったために、マスコミ等への露出が極端に少なくなってしまった。実際、Perfumeたちと同じ寮に住んでいるのに、BEE-HIVEの一員でもないし、それどころかBEE-HIVEカメラに登場することも許されていなかったらしい。姿が映っている唯一の例外は
2004年2月23日(月)24:35~ BEE-HIVEカメラ http://www.nicovideo.jp/watch/sm1649203
で、そこには、あ~ちゃんと仲良さそうに映っている「ちーたん」がいる(実は学年が違っても、二人の誕生日は2月15日と4月14日で2ヶ月ほどしか離れていない)。その中で、Candyがホワイトボードの日付を書き直す際に、「24日っていい日だよね」(4分50秒頃~)と発言しているが、それはCandy自身が札幌から上京してきた日が8月24日だったからかもしれない。自身のブログによれば、8月24日はご両親の結婚記念日でもあるそうだ。
http://ameblo.jp/chihiro-weblog/entry-10131042797.html
しかし、Perfumeの3人と同じような雰囲気を漂わせている良いキャラなのに、露出が少なかったのは残念。次の動画のように、デビュー1ヶ月前に、偶然通りかかって声だけ登場したときも、いかにもまずそうな雰囲気だった。
2004年12月12日(日)15:55~ BEE-HIVEカメラ http://www.nicovideo.jp/watch/sm1665903
のっち、あ~ちゃんのいるところに21分頃登場するが、音声が流れていることすらためらう雰囲気が出ている。のっちとあ~ちゃんが歳相応の普段着でくつろいでいるのに対して、最後に後姿だけ登場するCandyの黒のパンツスーツ姿は、どこか寂しげに見える。そこまでさせる必要があったのだろうか。それに、デビュー時があまりにも若すぎた(幼すぎた)。メジャーCD3枚は、どれもが中学生や高校生の女の子が歌うような楽曲ではない。それを見事に歌ってみせるアーティストCandyと実際の小澤ちひろとの間には、あまりにもギャップがありすぎた。それ故、露出を抑えたのかもしれないが……。
その後、Candyはライブ活動を続けていたが、2008年に高校卒業を機に寮も出て、すぐに新ユニット「ラヴァーズ・ソウル」を結成して、CHIHIROとして再出発している。
http://www.loverssoul.co.jp/index.html
実は、2008年8月5日(火)のJewel League 08 @表参道FABは、新ユニットの初ライブでもあったのだ。その様子が動画でもちょっと覗けるHPは
http://www.loverssoul.co.jp/ikuradon/vol1/vol1.html
【2008年9月17日にupされたこのHPのCopyrightで、初めて
TEAM LaBaSo (c) Organic Sound Design 2008 All rights reserved. Coconut Palm Records
と明記されていた。ということは相方のSAHって噂どおり……】
ライブで見ると、新ユニットのバンド編成で歌っていても、とにかく華がある。存在感がある。ステージ上のCHIHIROはとても身長150cmとは思えないほど大きく見える。私は、CandyのメジャーCD3枚を馬鹿みたいに繰り返し聴いてからライブに行ったのだが、CDを聴いている段階ですでに大満足。ところが、ライブで聴いたときの方がもっと良かった。1stシングルだった「Bye & Thanks」をライブで聴いたとき、CDとは全く印象が違うので驚くと同時に、鳥肌が立った。ライブで聴く「愛する人がいることで」には人を酔わせる何かがある。そしてバックダンサー2人と3人で、Perfumeみたいに踊ることもできる。こんなアーティストって他にいるのだろうか。これでもまだ19歳なのだ。こういうアーティストを大切にしないと業界には未来がないのでは……と思ったが、まあ所詮は素人の感想なので。
【追伸】
2008年9月18日にupされたブログ
http://ameblo.jp/chihiro-weblog/entry-10140904615.html
で、ラヴァーズソウル1stシングルが9月24日に発売決定のニュース。アマゾンでは発売予定日は9月22日になっていた。タイトルは「for example」(Coconut Palm Records)。収録曲3曲
①ハッピーソウルミュージック
②二人だけのSpecial day
③GIMME SOME LOVIN'
は、いずれも2008年8月5日(火)のJewel League 08 @表参道FABで披露されていたもの。ライブのMCでは9月中にもCDが出るかもと告知されていた。早速アマゾンに予約したが、結局発送されたのは10月3日。でも、いいねぇ。まず、CDのパッケージが外も内もあったかい。キャンディー・ビンを上から写したCDのデザインも含めて、ここ数年買ったものの中では一番好きかも。そしてCDを聴くと……このところ、Perfumeも含めて、夜、ヘッドフォンで聴くのがピッタリの曲ばかり聴いていたが、このCDには日の光がぴったりくる。陽の差し込む明るい部屋や屋外にCDラジカセで持ち出して開放的に聴きたくなるような曲は本当に久しぶり。「Special Thanx」にはPerfumeの名も挙げられていた。10月9日からmyspaceで各曲33秒ずつ試聴できるようになったので、お試しあれ。
それにしても魅力的なヴォーカルだ。