2010年9月、ペースメーカー植え込みの手術を受ける為、娘は入院しました。
手術を執刀される先生からは、小児へのCRT-P(心臓再同期療法)は例が少なく、手術の成功率は不明と説明されました。
成功率不明? でも手術を受けずに風邪をひき心不全になったら。。。

「娘さんは崖っぷちに立っている状態です」「症度で言えば最重症です」以前から主治医に言われている言葉が頭の中を駆け巡ります。 

続いて執刀医からは「ペースメーカー植え込みには3箇所を切開します」私たち夫婦が出来るだけショックを受けないように説明してくださっている配慮が伝わってきます。でも。。。私は泣いているだけで声を出せません。それでも、しばらくして
「胸の傷は出来るだけ下(ふだん見えずらい位置)にお願いします」嫁が涙ながらにお願いしていました。泣けました。

「出来るだけ」先生が言い手術日が決まり、娘は手術を受けました。手術中、特に不安な事は起きず1週間ほどでICUからも出られました。
その後、状態の安定に時間はかかりましたが、11月の中旬に元気な姿で退院しました。

良く頑張ってくれました。本当に娘も嫁も良く頑張りました。この良い状態を維持し、回復へ一歩一歩進んで行く新たな生活が始まりました。