NPO法人ハートフルコミュニケーション

代表理事 菅原裕子さんの

お話を伺ってきました。

子供の幸せな自立を提案されていて

人育ての基本を教えていただきました。

 

子供が自立するために大切なことは

3つあります。

 

    
  1. 愛すること
  2. 責任
  3. 人の役に立つ喜び

 

  愛すること

親が子供を愛すること

コレが子供の潜在意識に働きかけ

自己肯定感を高めます

 

それなら自信ある!
いつも子供の事を愛しているし、
うちの子は自己肯定感が高いはず!

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そう思う親御さんはきっと多いことでしょう。

 

しかし、

 

宿題やった?
またゲームばっかりやって!
脱いだ靴下はそのままにしないで!

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と、マイナスのメッセージを与えてませんか?

 

このマイナスのメッセージを受け取った子供たちは

潜在意識に伝え、顕在意識に返して、

自分はそういう人間なのだという認識を

持ってしまいます。

 

ここで言う顕在意識とは、勉強ができるなどの

自分や他人が認識できる能力のこと。

親からのマイナスのメッセージは、

自己肯定感が決定する

(自己コントロール、やる気、コミュニケーション力、忍耐力、やり抜く力、柔軟性、寛容さ)などを傷つけて、

さらに、認識される意識に“自分はできない人”という影響を及ぼすというのです。

 

反対に、

 

〇〇できたね!
頑張っていたね!
〇〇してくれて助かったよ!

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などのプラスのメッセージは、

 

顕在意識にも“自分はできる!感謝される人!“という認識をつけます。

 

すると、人を愛して人に優しくするベクトルに変わっていきます。

 

これが愛することということです。

 

  責任(反応する能力)

この責任は、

社会に出てから発生する責任とは少し違います。

 

何か困難なことに直面した時、

その原因を探り、トライアンドエラーを繰り返して結果を導き出す能力を言います。

 

この反応する能力が育たないと、

死ぬまでに経験するであろう様々な問題に、

自分では対処できない人間になってしまいます。

 

自分の結果は自分の力で変えられる

(人生は自分次第)

ということ。

 

自分の人生の責任を自分で持つということを

学ぶことが大切なんです。

 

  人の役に立つ喜び(親の役に立つ)

人には本能として

人の役に立つことが嬉しいという感情があります。

 

子供の頃は、親の役に立つ体験を

たくさんすることが大切です。

 

家族の中での役割を決めたり、

忙しいママパパのお手伝いをしてもらうのもいいでしょう。

 

しかし、

親の役に立ってくれた時、

 

すごいね!
えらいね!
いい子だね!

 
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と褒めてはいけません。

 

上記の言葉がけは、確かに子供は嬉しいかもしれませんが、人の役に立つという喜びを感じるには弱いからです。

 

すごく助かったよ!ありがとう!
こういうやり方は思いつかなかったよ!
みんなで頑張ったね!

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こんな言葉掛けをされたら、

きっと子供はママやパパに喜んでもらえた。

 

家族のみんなの一員として

役に立てた自分を誇らしく感じることでしょう。

 


ひとの話を聴く

人は人の話を聞いてません。

 

そんなことない!
私はちゃんと子供の話を聞いてるし、
理解してあげてる!

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しっかりお子さんと向き合っている親御さんなら

そう反論したくなることでしょう。

 

しかし、

人の話をちゃんと聞いていない(理解していない)のは、

親だけではないのです。

 

この世に生きる人間全てが、

自分が今までに経験したことや偏見、

価値観というフィルターを通して、

人の話しを聞いています

 

それは見ているものも同じで、

経験や偏見、価値観のフィルターを通しているため、

同じものを見ていても人それぞれに感じ方が違うのです。

 

だから、子供の話すことをちゃんと聞いたり見たりしても、

結局のところ、

子供の本質はわかってあげられないのです。

 

例えば、自分でやりたいと言い、

つい先日まで順調に通っていた習い事を

やめたいと言い出したら、

皆さんはなんと答えますか?

 

自分がやりたいって言ったんじゃない!

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という子供の責任を問う

どうしたの?
何かあったの?

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という質問と分析

もう少し続けてそれでも嫌ならやめようか?

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という交渉

 

色々あるかと思いますが、

いずれにしても、そう答えられた子供の気持ちには

少なからず“不満”が残ります。

 

何があったのか?と聞かれたとしても、

やめたいために理由を作ってしまうかもしれません。

 

私たち親が本当に聞きたいのは、

子供の本当の気持ちです。

 

しかし、

子供よりは長く生きてきた分、いろんなフィルターがかかってしまい、子供の本当の声を聞き出すことはとても難しいのです。

 

なので、

子供の言葉を繰り返す

ということをしてみましょう。

 

ん?

 

と思われるかもしれませんが、

実際にやってみるとよくわかります。

 

「習い事をやめたい!もう行きたくない!」

と子供に言われた時に、

 

そっか。
習い事やめたいんだ。
もう行きたくないのね。

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と繰り返すだけでいいです。

 

あなたが子供の側で、やめたいことがある時、

相談した相手にそう言われたら、どんな感覚を持ちますでしょうか?

 

あれ?

うん。

今、そう自分で言ったよな。うん。

やめたいんだよな。

なんでだっけ?

 

となりませんか?

 

もし本当に嫌で嫌で、やめたい理由があるなら子供はそれを訴えるだろうし、子供自身の中で、もう一度

習い事をやめるということについて考える時間が与えられるのです。

 

すると、

子供は自分で納得する解決策を見つけ出してきます。

 

これが聴くことです。

 


親の敷いたレールに従わせることは簡単です。

 

しかし、子供自身が考え、

子供が自立することをサポートするのが

親の役割です。

 

レールを敷いてしまっては、

子供の自立するチャンスを奪ってしまいます。

 

子供がこの世界で活躍できるよう

表舞台には顔を出さず

サポートに徹することを、私は教わりました。

 

スマイルゼミ(小学コース)