形意拳、八卦掌のある動画を見た。
私のとはかなり違うようだと感じた。
相手を打つ時、他の格闘技と違って特殊な打ち方をするみたいである。
ただ、私の師は人を殴るのにボクシングとか他の格闘技と違いがあるわけがないと言っている。
また、動画用に嘘の動きなのかもしれないが、あのような受け方が総合とかやっている人に通用するのかなあとちょっと思った。
八卦掌は創始者の頃には、ほとんど型も理屈もなかったと言われている。おそらく迷った後世の人達が理屈や型を作り出したのである。
理屈と言うものはわかった気になるけれども、ともすれば応用が効かなくなるので、そこは要注意である。
私はいろいろな先生にいろいろな武術を習ったのだが、心構えはあれども、説明と言うもののない先生ばかりであった。
ある日本の先生は私に百錬自得と言う言葉を残している。
なぜか、そういう巡りあわせだった。
私の知っている日本の流派でも最近詳細な解説をしている動画が流布している。しかし、代を遡るごとに説明と言うものも型もなくなっていくのである。
武とはそんなものなのかもしれない。