今回は石家庄の気候のお話です。ここは北京から内陸に
400kmほど入ったところで、海は遠く離れております。
内陸性乾燥気候
に属しており、結果雨は全然降らない。
街じゅうには埃が満ち溢れています。従って、住民は
白い服を着ることはありません、なぜならそんなことしたら
あっという間に襟は真っ黒クロスケ
になっちゃいますから。
コーディネイトは、黒・茶色・灰色が人気色ベスト3
でしょうか。まるでネズミさん
のようです。
外出から帰ってくると、鼻の穴も真っ黒(仮面ノリダー
)
ですし、何より鼻毛
の伸びがとても促進されます。
気温
の方なんですけど、これがとてもメリハリが利いて
おりまして、冬は冷え冷え
(Min零下15度)~夏は
アツアツ
(Max43度)というまるで火星
を彷彿とさせる
温度差です。また気温の推移も非常に早く「春と秋が
無く、夏と冬のみ」とも称されます。いわゆる過ごし易い
季節が無いということなんですよね( ̄□ ̄;)
それから、これも真冬
が来て初めて実感したことですが、
乾燥レベルが半端じゃありません。雨が全く降りませんし、
冬に風呂に入ると、皮膚に異変
が起こるのです。
「肌がとても痒いんです」。表皮が水分を奪われたことに
よるもので、もう風呂上りのニベア無しでは生活が困難に
なります。また部屋は加湿器を全開にしていないと、
喉がすぐにガラガラヘビ
になります。
そう、それは私が赴任した10月の中旬に発生しました。
いつものように退勤時にロッカーで着替えをしていると、
私の周囲にローカル従業員が集まってくるではありませんか。
何やら皆ニヤニヤしています、どうやら私のことを笑っている
ようなのですが。。何なのか分からず、しゅん君に聞いて
みると、
「皆、李明さんがなんでパッチを穿いてないのか」
と言ってますよ。見ると周囲の者はみな、しっかりパッチ隊
でした。んなこと言っても、元々パッチ
穿く習慣なかったし、
まだそんなに寒いと思わなかったんだけど、完全に変態
扱いという雰囲気でした。ですが、この後に到来する真冬の
低温を体験して、私もついにパッチ隊に入隊したのであります。
*おかげで、今は日本でもしっかり穿いていま~す。
中国では体を冷やすということを非常に嫌うため、とにかく
体を温かくするように留意します。これは子供の頃から徹底
しており、日本の「子供は風の子」という考え方は中国では
正気の沙汰とは思えない行動ということになるわけで、私の
パッチ無しもこれに当てはまったということなんですね。
暑い・寒い・乾燥しまくり・埃っぽいと
悪いことずくし
ですが、特典が少しだけあります。
それは花粉症と水虫が即治ること。環境が悪く、体内の
抗体が忙しくなるので、花粉症のような過敏な病気になる
ことはありません。要は花粉症とは、”清潔すぎる”環境下
で、暇をもてあました抗体が、本来攻撃
しなくても良い
花粉のような物質に過剰反応してしまうことによる悲劇なん
です。また乾燥極まりないため、水虫の基である白癬菌
が全く活動できないのです。
ということで、花粉症と水虫でお困りの方は、
ぜひ石家庄へ移住してみてください(・∀・)
環境悪化で抗体にもやりがいが!
