『リストカットは繰り返しやすい』

という理由がわかった。

一度目は悲しくて
二度目は切った時の
安心感が欲しくて。

私は、ここで止まってるけど。

何となく切りたくなる。
『切ると気持ちが楽になる』
そう思うのだ。

わけのわからない苦痛
長い時間味わうなら
切った方が簡単。

手首の包帯をみながら、
『切りたい!』と思う。

切りたい気持ちとの
たたかい。

毎朝、たたかい

切るのは簡単
切らずに生きるほうが
難しい。

生きるのは、戦いだと
改めて思う。


内なる変化

初めて『不快』を顔にだした。
今までにはなかったこと。
マンションの入り口で、宗教の勧誘にバッタリ。
とても優しそうな笑顔、高いキーの声。
話しかけて欲しくなかった。
今までは、『申し訳ありませんが云々…。』と丁寧に辞退していた。

ところが、
『体調が悪いので、話しかけないでください』と言ってしまった。

それも、冷たく不快な顔で。

自分でも驚いた。
相手を傷つけそうな、言い方と表情を、平気で使ったのだ。

小さくいつまでも、あの高いキーの声が聞こえてくる。
早く行ってしまって!
吐きそうだった。

今まで、
自分の『芯』を
曲げなければ、他は許容範囲でやり過ごしてきた。

『拒否をしてもいい』

とゆう

新しい枠が生まれた。

とても新鮮で
気持ちが軽くなった。

エネルギーの無駄遣い
たくさんしてたと
気がついた。

私の内なる変化だ。







手首の切り傷、何とかしなくては。

病院行くのも勇気がいる。
で、また切ってしまった。 緊張がとけて、いつもの内科へ。

『土曜日来たばかりなのに、どしたの?』
話そうとすると、涙が出る。

看護師さんが、処置室に連れていってくれて、話を聞いてくれた。
泣きながら話す私を、『よく来てくれたね、ありがとう』と言って抱き締めてくれた。
一緒に泣いてくれた。

安心した。
ひとりぼっちじゃないって、思った。

ニコニコと先生登場。
いつもとかわらず、優しい。
『大丈夫だよ、化膿の心配はないから』
『ひとりで、辛かったら血圧でもはかりに来なさい。』って。
居心地が良かった。

先生もスタッフも、優しくて、面白いんだもん。


リストカット傾向は、よろしくないから、精神科の先生にも話しておきなさいね、と言われて精神科へ直行。

待ち時間のながいこと。
毎度のことだけど、お尻が痛くなる。

今度は、お笑いバージョン。
『そんなに切りたかったら、赤いマジックで線でも引けば?』

『ダメです!私の肉が切れて、血がながれ、痛くなきゃ安心できないんです!死なない程度なら切ってもいいでしょ?』

『なーに言ってんの。神経切れたら、指とか動かなくなるぞー!!もっと辛いぞー!!』

うう…。
脅かすのが上手い。

『依存症になる前に、止めな。とっとと帰って、薬飲んで寝なさい!!』

ひぇ~っ。
先生のスリッパ飛んできそうなので、笑いながら退散。

まるで漫才。
屁でもないって感じだった。

切ったカミソリの絵なんか書いてさ、『今時の安全カミソリは~』なんて、カミソリの形状の変化の話しして。

笑うしかなかった。
手首を切るなんて、大したことじゃないって、思えておかしかった。

やれやれ
こんな幸せな一日だった。


死にたいと思って、手首を切ったのだけど。

違ってた。

死にたいと
思い込んでただけ

もっと血が流れればいい

そう思いながら
泣いていた

流れる血をみて
たくさん泣いた

私は
泣きたかったのだ

泣くと
おだやかになる

涙を流す方法が
他になかったから

それだけだった

思い詰めていたわたし
どこかに行った

居場所を見つけて
嬉しい♪