その日私は、石巻にいた。
けたたましいサイレンと、緊急音。
『北朝鮮からミサイルが発射されました。10分ほどで到達します、非難してください。』
飛び起きて、テレビをつけると、危険区域に宮城県も入っていた!『フジコさーん!』っと叫びながら、家の中を走り回った。
耳が少し遠いから聞こえないのかしら。庭に飛び出す。
いましたいました。
ガードレールの向こう側で、ラジオ提げて草取りしてました。
私が駆け寄ると、
『逃げろって言われても、逃げる所無いし』
御近所の方も出て来て『ねぇ』と、あいずち。
『そうですよね!じゃ、ここで二人で。』
不思議なもので、『死ぬ覚悟』が、一瞬で出来た。
311も、この場所に立っていた。
そう、何も出来ないのだ。
逃げる所もなく、ただ受け入れるしかないのだ。
通過と聞いてほっとした途端、体がガタガタ震えた。
二度目からは、通過を待つだけですんだ。
天災や、核ミサイルに、人は無力だとつくづく思った。
