その日私は、石巻にいた。
けたたましいサイレンと、緊急音。

『北朝鮮からミサイルが発射されました。10分ほどで到達します、非難してください。』
飛び起きて、テレビをつけると、危険区域に宮城県も入っていた!『フジコさーん!』っと叫びながら、家の中を走り回った。

耳が少し遠いから聞こえないのかしら。庭に飛び出す。
いましたいました。
ガードレールの向こう側で、ラジオ提げて草取りしてました。
私が駆け寄ると、
『逃げろって言われても、逃げる所無いし』
御近所の方も出て来て『ねぇ』と、あいずち。

『そうですよね!じゃ、ここで二人で。』
不思議なもので、『死ぬ覚悟』が、一瞬で出来た。
311も、この場所に立っていた。

そう、何も出来ないのだ。
逃げる所もなく、ただ受け入れるしかないのだ。

通過と聞いてほっとした途端、体がガタガタ震えた。

二度目からは、通過を待つだけですんだ。

天災や、核ミサイルに、人は無力だとつくづく思った。
やっとマッキーに会えた。
明るくて、優しい笑顔。
本当に短い時間だったけど。
私の部屋に来たのは初めて。
『わぁ!私の部屋と同じくらい。』
壁に沢山の写真。
懐かしい!この子結婚したのとか、彼はパリに行っちゃったとか。

そして、素敵なタトゥーを見せてくれた。




友達がデザインして彫ってくれたそうな。
素敵だった。
マッキーの嬉しそうな笑顔を見て、私も幸せだった。
残念だったのは、づっとお天気が悪かったこと。
プラハに戻った彼女から、まぶしい青空の下で働く、満面の笑みが送られてきた。
良かった。