なみちゃんが亡くなった。

私を、この世に送り出して
くれた人。

記憶もなく、交流もなかった。
消息がわかり、会いに行った時は、既に認知症で私を認識出来なくなっていた。
私に向けられた言葉は、
『お人形さんみたい』
それだけだった。

なみちゃんこそ『お人形さんみたい』だった。

親子とは不思議なものだ。
妹が『お姉ちゃんは、お母さんそっくり!体型も性格も!』
どうやら私は、母親似らしい。

私も、早く認知症になるかも。
そして、癌を患って消え逝くのか。

何か、予感がして。
なみちゃんではなく、妹が心配で、何度も電話をした。
妹は、疲れきってビールを飲んで寝ていたのだが、深夜に病院から訃報の連絡がきた。

妹曰く、なみちゃんが、私に知らせたのだと。
妹は、何も感じなかったからだ。
そんなことがあるだろうか。

これは、私の病気の症状だ。
全く眠れず、安定剤も助けてくれない。

記憶はないが、なみちゃんと、可愛がってくれたと言う祖父に会いに行こう。

何より、妹が心細がっている。
私が行くと伝えると、泣いていた。

こんな私でも、姉なのだ。妹の支えになれる。

ふたりで、なみちゃんにご挨拶して、泣きましょうね。

なみちゃん!
ちゃんと行くから
大丈夫。

なみちゃんのおかげで、私は存在している。

縁も薄く、地獄の生活もしたけれど、生まれて良かったと思ってる。

最高の贈り物『命』、それをくれたのは、なみちゃんですものね。

ありがとう。