音と光を遮断し
ひたすら
アルファ波を補給する、日々。

妹から電話。
妹のホームビデオをDVDにしてもらって、送ったことがあった。
一昨年のこと。

映像は妹のこどもたちの、
たわいもない日常。

親しい友人にも、親バカ心であげたそうな。

つい二三日前、その友人の車でカラオケ会の待ち時間。
暇だからDVDでも見ようかとなり、プレイヤーを回したら、妹があげた映像だった。
同乗の人達は、初めてだから、それなりに興味深く見ていた。
驚いたのは妹。

その友人の家族が映っている訳でもない。
車は友人のご主人の通勤用。

『これ、主人が毎日見てるのよね…。』
友人がぽつりと呟いた。

その友人のことは、私も聞いていた。
お子さんのことで、いつも心を痛めていること。
小さな町なので、口外しないようにと、ご主人に言われていること。
妹だけでは、受け止めきれない痛ましさに、私に聞かせる。

内容の悲惨さに、見過ごされて起きてしまう、最悪の事態は身近にあると怒りを覚えた。

ご主人は、いつも冷静で取り乱すことなく、対処し続けていた。
通勤にかかる、片道二時間、妹のDVDを見ているそうだ。
『心が落ち着く』と。

ご主人とは、親しい訳でもないのに。

妹の親バカが、知らないところで『癒し』の時間をつくっていた。

たわいもない日常の風景。

私もぬくもりもらった。