薔薇の香りの雨

雨粒のついた

花びら

傘をさして嬉しくて

みとれた

花びらや蕾、とげとげの葉、茎。

香りがよぶ
風景、ひと。

遠く遠く
戻らない時

おさげで寄り道
野薔薇を好きなだけ
抱えて帰った日々

しとどに濡れ
少しみんなおやすみ
うつ向きから
しずくが落ちる

ひとしずく
あなたの唇に

おもいっきり背伸びをして
眠り姫は
静かにベッドから
おりる

裸足でどこに行くの
のこり香の風
ゆらぐ。